【ネタバレあり】ジェダイの罪、シスの行く末はどうなる?「スター・ウォーズ:アコライト」全エピソードを相関図付でプレイバック
ディズニープラスで独占配信中の「スター・ウォーズ」オリジナルドラマシリーズ最新作「スター・ウォーズ:アコライト」。『スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)』(99)の約100年前、銀河共和国に仕えるジェダイが平和と正義の守護者として活躍した黄金期“ハイ・リパブリック”と呼ばれる時代に、太古に滅びたと言われるフォースのダークサイドを使う“シス”の存在が見え隠れする。ジェダイとシスの狭間で運命に翻弄される双子の姉妹の物語は、どんな結末を迎えるのか?目まぐるしく変わる人間関係と衝撃的な事件が展開されてきた本作は、いよいよ最終話となる第8話が7月17日(水)に配信される。そこで、これまで配信された第1~7話の展開を人物相関図とあわせて振り返っていきたい。 【写真を見る】こんな展開を誰が予想できた?闇深すぎる「スター・ウォーズ:アコライト」人物相関図(7話までのネタバレあり) ※本記事は、ネタバレ(ストーリーの核心に触れる記述)を含みます。未見の方はご注意ください。 ■謎の暗殺者がジェダイ・マスターを殺害する衝撃のスタート/第1話「失って/見つけて」 「アコライト」は、黒装束に身を包んだ若い女性が辺境の惑星ウエダを訪れるところから始まる。彼女の目的は、ジェダイ・マスターのインダーラ(キャリー=アン・モス)を暗殺すること。酒場にいる標的を見つけると激しい戦闘になり、技量の差によって苦戦しながらも任務を果たすことに成功する。ジェダイ・マスターが暗殺されるという衝撃的なシーンから本作の物語は幕を開けた。 場面は変わり、先ほどの暗殺者とそっくりな女性、オーシャ・アニセヤ(アマンドラ・ステンバーグ)に焦点が当たる。彼女は船の契約メクネックとして生計を立てているが、6年前にジェダイ・オーダーを離れた元ジェダイだった。インダーラ殺害の現場で彼女と似た人物が目撃されたことから、面識のあるジェダイ・ナイトのヨード・ファンダー(チャーリー・バーネット)とパダワンのタシ・ロワに逮捕され、連行されてしまう。 続いて、ジェダイ・テンプルで子どもたちを指導していたもう一人の重要人物が登場。かつて幼いオーシャを危機から救い、彼女をパダワンとして迎え入れたジェダイ・マスターのソル(イ・ジョンジェ)だ。ソルはオーダーの重鎮であるジェダイ・マスターのヴァーネストラ・ロウ(レベッカ・ヘンダーソン)から、インダーラが殺害され、その容疑者としてオーシャが逮捕されたことを聞く。 そのころ、オーシャを護送していた輸送船がトラブルによって惑星カーラックに墜落していた。ソルは元弟子に対する責任からオーシャの捜索を志願。そして、かつての師と弟子が再会を果たすなか、暗殺者の正体がオーシャの死んだと思われていた双子の妹メイ(アマンドラ・ステンバーグ)なのでは?という可能性が浮上する。一方、暗殺者のメイはマスクを被り赤いライトセーバーを持つ謎の人物と会っていた。その人物は彼女のマスターで、「夢の中で生きるジェダイは武器で攻撃しても倒せないが、武器を持たずに戦うアコライト(侍者)ならば、ジェダイを殺すことができる」と語る…。 ■メイを捕らえるべくジェダイ・マスターのソルが動く/第2話「復讐/正義」 第2話の舞台となるのはジェダイ聖堂がある惑星オレガ。メイは聖堂内で瞑想を続けるジェダイ・マスターのトービン(ディーン=チャールズ・チャップマン)の殺害を試みるがフォースによる見えない壁に阻まれ、計画は失敗する。一方、ソルに保護されたオーシャは、ヨードやソルのパダワンであるジェキ・ロン(ダフネ・キーン)と行動を共にしていた。そこへ、メイがトービンを襲撃したという報告が入り、彼らもオレガへと向かうことに。 トービン暗殺に失敗したメイは、協力者であるカイミール(マニー・ジャシント)から毒を入手する。再びトービンのもとを訪れると、彼がかつて犯した罪を償うためにフォースのみと向き合う苦行「バラシュの誓い」を立てたことを指摘し、罪と向き合うべきだと迫る。その言葉に反応したトービンは、「正義だと思っていた」と吐露すると、心に抱える罪を清算するように毒を飲み干して死亡する。 一歩遅れて現場へ駆けつけたソルたちは、トービンが自らの意思で毒を飲んだことを確認する。毒の出どころを探すなかでカイミールのもとに行き着き、メイの確保に力を貸すよう迫る。 オーシャは、メイが標的としているのは16年前に2人の故郷であるブレンドクにやって来た4人のジェダイであり、そのうちの2人が殺害されたいま、残っているのはソルとウーキー族のケルナッカ(ヨーナス・スオタモ)だと推測する。その後メイが現れ、張り込んでいたジェダイたちと激しいバトルを繰り広げることに。オーシャとも再会するが、結局は取り逃がしてしまう。 ■メイとオーシャの過去が明らかに/第3話「運命」 第3話では過去へと遡り、メイとオーシャがソル、インダーラ、ケルナッカ、トービンらジェダイと出会い、やがて悲劇的な事件が起きるまでが描かれる。16年前、故郷の惑星ブレンドクで“魔女”と呼ばれる女性だけのコミュニティで暮らしていた2人は、“アセンション”という儀式を目前に控えていた。 集落は双子の母でもあるマザー・アニセヤ(ジョディ・ターナー=スミス)が統治しており、もう一人の母マザー・コリル(マルガリータ・レヴィエヴァ)をはじめ魔女たちはジェダイとは違う形でフォースを使うことができた。そして、アセンションは正式に魔女になるための儀式であるようで、メイは魔女になることを受け入れているが、オーシャは外の世界に行きたいと望み、それを嫌がっている。 やがて儀式が始まり、メイの額に魔女になった紋章が現れ、次はオーシャの番というタイミングで、ソルたち4人のジェダイがやって来る。ジェダイはフォース感応者を訓練し、ジェダイにすることが使命であるため、オーシャとメイを引き取りたいと考えていた。そして、好奇心の強いオーシャは、ソルからライトセーバーを手渡され、ジェダイになりたいという想いを強くする。いつまでもオーシャと共にいたいと願うメイと、故郷を離れることを決意するオーシャ。2人の心のすれ違いは、大きな悲劇を生むことになってしまう。 メイはオーシャを止めるため、彼女を部屋に閉じ込めて扉に火を放つ。この火災で魔女の砦は壊滅し、さらにメイもオーシャの目の前で奈落へと落ちていく。こうして、ソルに保護されたオーシャが彼の弟子となるのだった。しかし、ジェダイがなんのためにブレンドクを訪れていたのか?といった謎は残っている。 ■ケルナッカを追って危険な森林惑星へ/第4話「昼」 一時ソルとオーシャたちがコルサントに戻るなか、メイはカイミールと共に惑星コーファーにいた。この星の森林地帯の奥深くでケルナッカは隠居しており、カイミールにはその場所がわかるらしい。 オーダー内部ではメイによるジェダイ殺害を評議会へは報告せず、内々で処理することが決定される。そして、メイを捕まえるためにオーシャは再びソルに協力することになり、ヨード、ジェキを含めた複数のジェダイ、追跡担当のバジルを加えたチームでコーファーへと向かう。 一方、メイはオーシャの生存を知ったことで心境が大きく変化する。ジェダイへの復讐を果たし、マスターとの約束を守る必要はないという考えに至り、カイミールを裏切り、ケルナッカに投降して保護してもらおうとする。だが、ケルナッカの住処に辿り着いたメイは驚愕の状況に遭遇する。彼はライトセーバーによる攻撃を胸に受けてすでに絶命しており、それは彼女よりも先に、マスターがそこにいたことを示していた。 畳み掛けるように、あとから追って来たソルたちも到着する。状況的にケルナッカ殺害の疑いをかけられ、さらにマスターも近くにいるという最悪の状況に置かれたメイ。しかし、そこで事態は大きく動く。オーシャの背後にメイのマスターが現れたのだ。一斉にジェダイたちが臨戦態勢に入るが、マスターは赤いライトセーバーを振り上げるだけで彼らを吹き飛ばしてしまう。 ■謎のマスターの正体が明らかに!/第5話「夜」 ヘルメットにはライトセーバーの力を阻む機能も備わっており、複数のジェダイを相手に、劣勢になることなく圧倒していくメイのマスター。戦いに巻き込まれたオーシャを守るためソルが駆けつけ、マスターとの一騎打ちに。マスターはソルと面識がある人物のようで、ソルが抱える秘密も知っているような素振りを見せる。 一方、メイはその場を離れようとしていたところジェキに取り押さえられてしまう。そこにマスターが姿を現したため、ケルナッカのライトセーバーを手にし、二刀流で応戦するジェキ。激しい戦闘が繰り広げられるなか、マスターは混乱に乗じて逃げるメイを追い、裏切ったことを詰問するが、そこにソルとジェキが追いつき、2対1の戦いへ。ジェキが追撃を仕掛け、その猛攻によってついにヘルメットが破壊される。しかし、それに怒ったマスターは、ジェキを殺害。そして、その正体がカイミールであることが明らかになる。 「ザ・ストレンジャー」と呼称されるこの人物は、メイを捕らえると、「名などない。ただジェダイは“シス”と呼ぶのかな」と語り始め、その目的を「ジェダイに気兼ねなく自分の力を自由に使えること」だとソルに伝える。続けて、自分の弟子=アコライトが欲しいと口にする。 そこに割って入ってきたヨードも殺害され、ソルは2人の弟子を立て続けに失うこととなった。怒りに支配されたソルは再びストレンジャーを攻撃し、とどめを刺そうとするがオーシャに止められる。自分の闇を受け入れるストレンジャーとなんらかの闇を隠しているソルの対比が見て取れる。 ストレンジャーを森に住む蟲の習性を利用して遠ざけることに成功したオーシャだったが、逃げたと思われたメイが現れてソルをスタンブラスターで気絶させ、ついに姉妹は2人きりで対話することに。メイの行動によって多くの命が失われたことを責めるオーシャに対し、メイはオーシャがジェダイに洗脳されているのだと訴える。互いの意見を飲み込めず、再び争うことになる姉妹だが、メイの攻撃によってオーシャは気を失ってしまう。ストレンジャーから逃れるために、メイはオーシャになりすます。放置されたオーシャはストレンジャーに助けられ、姉妹の立場は入れ替わることになる。 ■入れ替わったメイとオーシャの運命は?/第6話「指導/堕落」 第6話はメイとオーシャが入れ替わった状況からスタート。辺境の惑星に連れて来られたオーシャは、ジェキやヨードを殺したストレンジャーを憎みながらも仕方なく行動を共にする。ストレンジャーはオーシャに危害を加えるような素振りを見せず、ソルと彼女の間にある特別な感情も見抜く。 メイのほうはソルの目を欺いて宇宙船に乗り込み、コーファーを脱出することに成功。彼女をオーシャだと思い込んでいるソルは、弟子に対する以上の感情を見せるように抱きしめる。これはジェダイにはあるまじき感情の揺れ動きだ…。 だが計画がうまくいったと思った矢先、宇宙船のトラブルがきっかけで、メイの正体がソルにバレてしまう。オーシャに強い感情を持つソルは、メイをスタンブラスターで気絶させると、ジェダイ・オーダーと連絡を取ることを止め、独自の行動を開始する。そのころオーシャは、ストレンジャーに薦められ、感覚を遮断し、ライトセーバーの機能を停止させる性質を持つ金属コルトシスでできたマスクを被って、フォースと向き合おうとしていた。 一方、ソルからの報告を受けて大勢のジェダイが犠牲となったコーファーに向かったマスター・ヴァーネストラとモグ・アダナは惨状を確認。モグはソルがダークサイドに墜ちて犯行を行ったのでは?と疑うが、ヴァーネストラは「均衡を崩すなにか」であると指摘する。 ■ジェダイの罪と魔女の壊滅の真実…/第7話「選択」 第7話は、第3話で描かれた16年前のブレンドクでの出来事をジェダイ側の視点を中心に語ることで、「ブレンドクの火災」の真実が明かされる。ブレンドクはハイパースペースの事故によって生命が死滅したと思われていたが、実際には緑豊かな大地となっていた。そこに“フォースの集中”が存在する可能性を調べるため、インダーラ、ソル、トービン、ケルナッカは評議会からの指示を受けて惑星での調査を行っていたのだ。 調査を進めるなかで、ソルは惑星に魔女の集団がいること、そしてそのなかにフォース感応者の双子の少女がいることを知り、3話で描かれたように、マザー・アニセヤたちにメイとオーシャがジェダイのテストを受けることを了承させる。インダーラは2人のことを評議会に報告するが、歳を取り過ぎていること、魔女たちから2人を引き離す危険性も考慮して連れ帰るべきではないという答えが出る。これに対し、オーシャに固執し始めていたソルが、彼女は自分の弟子になる運命だと主張。 さらに、双子の血液サンプルを解析していたトービンは、通常ではありえないことに、2人の数値がまったく同じであることを突き止める。「1つの意識を2つに裂いたのかも」「それほどの力を生むのは“フォースの集中”のみ」と思案するインダーラとソル。2人の会話を聞いたトービンは、双子こそがフォースの集中の証拠になり、連れ帰れば任務が完了すると判断。コルサントへの帰還を熱望していた彼は、暴走してスピーダーに乗って砦に向かってしまい、それを止めるべくソルもあとを追う。 砦の中ではオーシャとメイが衝突し、強い怒りを持ったメイの軽率な行動がきっかけで砦を巻き込む火事を発生させてしまう。砦に入ったソルとトービンはマザー・アニセヤらと対峙。魔術を使おうとするアニセヤの動きを攻撃だとみなし、突発的にソルが彼女を殺めてしまう。その状況を見たマザー・コリルはジェダイへの攻撃を開始。後続で到着したケルナッカを魔女たちの秘術で操り、ソルとトービンを襲わせる。 炎に包まれる砦の中で繰り広げられたジェダイ同士の戦いは、インダーラの介入によってようやく収まるが、秘術が解かれたことで心がつながっていた魔女たちは全員が同時に意識を失うことに。この惨事のなか、いまにも崩壊しようとする通路に立つメイとオーシャを見つけたソルだが、2人を同時に救うことができず、メイを見捨てオーシャを助けるという選択を取るのだった。 ジェダイの干渉によって、砦は崩壊し、オーシャを残して魔女たちも全滅。一連の出来事を評議会に報告すべきだとソルは考えるが、生き残ったオーシャの精神面を心配するインダーラは、魔女の壊滅はジェダイの干渉が原因ではなく、メイが起こした火事によって引き起こされたことにするという選択を下す。ジェダイの選択の誤りから始まった「ブレンドクの火災」という悲劇、そして事件後の選択の間違いさえも新たな悲劇へとつながっていくきっかけとなる。 こうして、ソルたちの犯した判断ミスとそこから派生した罪のすべてが明らかとなった。一方、メイとストレンジャーの出会いとジェダイへの復讐に至った経緯、師弟となったソルとオーシャの関係がどのように変化していったのかなど、まだいくつものピースが欠けた状態にある。なかでも、最終話で明らかになることを期待したいのは、カイミールことストレンジャーの正体。前述のように5話の戦いのさなか、ソルに対し「俺を覚えていないのか」と過去に相対したことを匂わせ、ソルとメイに対し「2人とも原点に戻ったな」という意味深な言葉も発している。2人の過去を知っているということは、16年前のブレンドクにいた人間なのか?だが、6話では自身がかつてジェダイであったとも語っている。視聴者の度肝を抜くストーリーラインを描いてきた本作なだけに、今後の展開を予想するのも困難だが、それも魅力と言えるだろう。 最終話となる第8話では、それぞれの師弟にどのような結末が訪れるのか?故郷での真実を知った時、オーシャはソルに対してどんな感情を抱くのだろう。ぜひその目で、ジェダイが犯した罪と再び現れたシスの行く末を見届けてほしい。 文/石井誠
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