<春へのキセキ・センバツ2021>選手紹介/18止 智弁学園 大坪廉投手/天理 木下和輔選手 /奈良
◆智弁学園 ◇「直球で押して勝負を」 大坪廉投手(1年) キレと伸びのある最速137キロの直球に、安定した制球力が持ち味。長距離走が得意で持久力があるなど、投手陣随一の高い身体能力を誇る。 これまでは、投球時のペース配分がうまくできず「最後はバテて思うように腕を振れなくなっていた」。この冬は下半身の筋力を強化、持ち前の持久力もうまく利用して、試合後半でもバテないスタミナを身につけた。 「何よりも智弁でエースをとりたい」。全く異なるタイプの技巧派、藤本竣介投手(1年)とは、次期エースの座を争う。二枚看板の西村王雅、小畠一心両投手(2年)を支える存在として、周囲からの期待も大きい。「びびらず直球で押して自分らしい勝負をしたい」と力を込める。 ◆天理 ◇長い腕生かし打撃自慢 木下和輔選手(2年) 昨秋の公式戦は、ベンチ入りできずに悔しい思いをしたが、この冬の成長ぶりが評価され、レギュラーの座をつかんだ。 小中学生時代は投手だったが、現在は中堅手。ゴロのチャージや背走などが得意で、打球の落下点に素早く移動できる。長い腕を生かした打撃も自慢だ。紅白戦の2試合で2本の本塁打を放ったことで、「長打力にも自信がついた」という。 小さいころの夢は「プロ野球選手」だったが、今は「大企業に就職すること」に変更。「(プロは)無理ちゃうかな、と考えた」と冷静沈着に物事を判断する現実的な一面も併せ持つ。 甲子園では、打撃などで貢献し、「『天理にこんな奴がおったんや』と印象づけたい」。=おわり