息子の難病に負傷…ドジャース・フリーマンが激動の1年でWS・MVP「チームメートが出塁」
ドジャースが30日(日本時間31日)のワールドシリーズ(WS)第5戦に7―6で逆転勝利。4勝1敗で2020年以来の世界一に輝いた。 【動画】WS・MVPを表彰されるフリーマン WSのMVPに輝いたのは今シリーズで第4戦まで4戦連続本塁打を記録し、初戦には延長10回にWS史上初となる逆転サヨナラのグランドスラムも放ったフレディ・フリーマン内野手(35)だった。勝負強い打撃でこの日も2打点をマークし、シリーズ通算ではMLB記録タイとなる12打点を挙げた。 文句なしの受賞だったが、どこまでもジェントルマンのフリーマンは「12打点というのはチームメートたちが出塁していてくれていたということです。素晴らしい気分。(自分に打席が回ってきたことが)いいタイミングだったということです」と謙遜した。 今季から新加入した1番・大谷、2番のベッツとMVPトリオを結成したが、フリーマン自身、決して順風満帆だったわけではない。7月に3歳になる三男のマキシマス君が難病のバレー症候群を発症。一時は立つことも呼吸することも困難となり、フリーマンはチームの許可を得て一時離脱して必死に闘う愛息に寄り添った。 9月末には右足首をねん挫した。痛みを抱えたままプレーを続け、走ることもままならなかった。それでもWS開幕前の期間で状態は上向き、アーチを量産。WS制覇に最も貢献したのは紛れもなくフリーマンだった。 それでもどこまでも周囲を気遣う男はチームや家族への感謝を口にし「ここにいるみんなのサポートがなければ、私はここにいることはできませんでした。この優勝トロフィーが我々にとってのすべてです。最高です。毎年スプリングトレーニングになるとこれが私たちの目標なんです。本当に最高のシーズンでした」と語った。 11月1日(同2日)にはロサンゼルスで優勝パレードも行われるが、しばらくは傷ついた体を休め、来季に備える。
東スポWEB