藤井聡太名人、成田山新勝寺で護摩祈祷受けて「気持ちが高まるような感じ」 名人戦第2局前夜祭/将棋
将棋の藤井聡太名人(21)=8冠=が豊島将之九段(33)の挑戦を受ける第82期名人戦七番勝負第2局が23、24日、千葉県成田市の成田山新勝寺で指される。両者が22日に同市で行われた前夜祭に出席した。 【写真】日本酒を飲んだ藤井聡太氏「すごく辛くてびっくり」 10、11日に行われた第1局は豊島九段が終盤に優位に立ちながら、藤井名人が逆転して先勝した。藤井名人は20日に石川県加賀市で叡王戦第2局に臨み、タイトル戦連勝記録が歴代単独2位の16でストップ。中2日の過密日程で、今度は名人初防衛に向けて開幕2連勝を目指す。 成田市では2004年の第62期、14年の第72期以来、10年ぶり3度目の名人戦。両者は成田山新勝寺で護摩祈祷を受けた後、検分に臨んだ。前夜祭では成田市の観光キャラクター「うなりくん」のぬいぐるみやTシャツが贈られた。 藤井名人は前夜祭で関係者のスピーチでのジョークに笑みを見せ、リラックスした様子。あいさつでは、成田空港は利用したことがあるが、成田山新勝寺は初訪問と明かして「参道の門前町も含めてすごく雰囲気があって、素晴らしいところで対局させていただけることを本当に感謝しております。検分の前に本堂でお護摩を体験することができ、対局に向けて気持ちが高まるような感じがしました」。連勝を目指すが、「第1局は指していくつか反省点があったと感じているので、それを踏まえて第2局はより良い内容の将棋が指せるよう精いっぱい明日から頑張りたいと思っております」と語った。 豊島九段も成田山新勝寺は初訪問で「非常に歴史のある場所で対局できるということで光栄に思っています」と胸を高鳴らせた。「第1局は9時間の持ち時間で久しぶりに対局して手応えがあった分もありましたので、それを生かして第2局以降も精いっぱい頑張っていけたらと思います」と熱戦を誓った。 両者の対戦成績は藤井名人の23勝11敗。2日制で持ち時間は各9時間。先に4勝した方が名人位を獲得する。