男子トランポリンで五輪初切符の西岡隆成「日本人がメダルを取った姿を見せたい」
◆パリ五輪代表選考会 トランポリン・グランドチャンピオンシップ (12日、群馬・ヤマト市民体育館前橋) パリ五輪代表の1枠を懸けて行われ、女子は21年東京五輪代表の森ひかる(24)=TOKIOインカラミ=が112・360点で優勝し、2大会連続の切符を手にした。金メダル候補で予選落ちした東京五輪後、一線を退くか悩んだが、トランポリン愛を再確認。ディズニー映画「アナと雪の女王」の主人公・エルサがポイントの勝負ネイルで、パリ行きを決めた。男子は23年世界選手権銅メダルの西岡隆成(20)=近大=が初の五輪出場権を手にした。 * * * * 西岡は、日本の五輪枠を獲得した選手に与えられるアドバンテージ(121.580点)があり、この日は3位だったが、五輪代表に決定した。Dスコア(難度点)18.6点の構成に挑戦し、姿勢の乱れた予選から修正し決勝は成功した。「自信になった。(五輪初代表も)とてもうれしい」と頬を緩めた。日本は男女含めて五輪の過去最高は4位。西岡には、初の表彰台にも期待が高まっており、「日本人がメダルを取った姿を見せたい」と歴史に名を刻む。 ◆トランポリンのパリ五輪代表選考 日本は男女ともに最大2の五輪枠獲得を逃し、各1枠の代表を新設の「トランポリン・グランドチャンピオンシップ(TGC)」で選考。昨年の世界選手権決勝進出者やジャパンオープン優勝者、1年間の対象大会で男子は60点、女子は55点を2度超えた選手らが出場資格を得た。日本に五輪枠をもたらした西岡と森には、国内外の対象大会での最高得点をTGCの得点に置き換えられるアドバンテージが与えられた。
報知新聞社