4畳ほどでも楽しく!パリのおしゃれなキッチン【料理研究家・松長絵菜さん】
Paris Small Kitchen 海外インテリアスペシャル:夏のアペロ、愛用の器、調味料も そこに立つ時間が楽しくなる パリの日本人の「小さなキッチン」
パリのキッチンは日本とさほど変わらないコンパクトさなのに、個性やセンスが感じられ、なんだか楽しげなのはなぜ? 調理道具や器など愛着のあるものと料理の時間をごきげんに過ごす工夫があふれた、パリ在住・松長絵菜さんの空間作りには、あなたのキッチンをより快適にするヒントがいっぱい!
教えてくれたのは?
●松長絵菜さん Ena Matsunaga 料理研究家 1997年より、雑誌、書籍、広告を中心に料理家として活動。結婚を機に2009年からパリ在住。著書に『ひふみのおやつ』(文化出版局)など。
4畳ほどでも、楽しく心地よく。キッチンは日々、成長します
料理家の松長絵菜さんは、夫、10歳の息子さんとともにこの家に暮らして10年ほどになります。 4畳ほどの小さな空間を快適に使えるよう、あちこちに手を入れました。料理好きの大家さんが、私の職業を知っていることもあり、それを許してくださっていて この家に決めた理由のひとつが、ガスコンロが使えること。IH化が進むパリではなかなか貴重です。仕事場でもあるキッチンは、DIYを重ね、今なお進化を続けます。 16年のパリ生活。いまだに日本とフランスの食の違いを、日々楽しめているのだそう。 心ときめくフランスの野菜の力強い味わいと、日本料理の持つやわらかく繊細なおいしさ。両方を知っているからこそ、食材の特徴を生かしたパリでの家庭料理作りをおもしろく感じています 例えばフランスの芳醇な香りのじゃがいもと、おいしいバゲットを挽いた手作りのパン粉で揚げたコロッケは、とびきりのおいしさ。日本からの客人にもここだけで食べられる料理だと喜ばれます。 毎日の生活は変化がないように見えて、何かしら発見があります。それに合わせて料理もキッチンも変わっていくから、ともにゆっくり成長できたらと思います
Kitchen
試行錯誤しながら、キッチン作りを続けている松長さん。 「DIYは得意じゃないけど、より使いやすくするため、やるしかない! と棚やバーを取り付けたり。また、料理を仕事にしているとはいえ、ここに立つのは夜遅くの洗い物など疲れているときも。窓辺にキャンドルを吊るしたり、におい消しを兼ねてお香をたいたり…いかに楽しく過ごせる空間にするか、といろいろ工夫を加えています」(松長絵菜さん)