お気に入りウェアを長年愛用するために。パタゴニアが教える、意外と知らない“防水性シェル”の正しい洗い方って?
アウトドアウェアブランドのレインウェアやハードシェルを日常使いされている方は多いのではないでしょうか。これらの防水・透湿性素材を使ったウェアを「防水性シェル」といいますが、じつは防水性シェルは、日ごろのメンテナンスがとっても大事なのだそう。 【画像】パタゴニアが8社の洗剤を比較し、たどりついた最高の洗剤がこちら! パタゴニアが開催した「Wash Party」で、メンテナンスの中でも最も重要な防水性シェルの洗濯の方法を教えてもらいました。正しく洗って、愛用しているレインウェアを長く快適に使いましょう!
防水性シェルは、じつは洗濯が重要!
パタゴニアのユーザーに、防水性シェルの洗濯についてアンケートを取ったところ、洗濯が大事だと知らない人が多かったそう。中には洗濯すると機能が損なわれると勘違いして、まったく洗濯しなかったという人も……! 洗濯をせずに防水性シェルが皮脂や土などで汚れると、撥水性が落ち、汗抜けが悪くなってしまいます。水をしっかりと弾かないまま広がるため、防水はしているものの、裏からの汗抜けが悪くなるのです。正しく洗濯されたシェルは撥水されるため、汗が蒸気になって抜けやすくなり、内側を清潔に保つことができます。 定期的な洗濯で、防水性シェルは長く使えます 撥水性を保つために大事なのが日ごろの洗濯。洗濯をすることで撥水パフォーマンスが回復し、シェルそのものの寿命も長くなります。 また、防水性シェルは生地の裏側に、「メンブレン」という膜を樹脂で圧着していますが、汗や皮脂、日焼け止めなどを洗わずに放置すると、樹脂が劣化して剥がれてしまいます。メンブレンはいちどはがれると修理不可能! ですから、汚れたら洗うことがとても大事なのです。 定期的に防水性シェルを洗うことで、結果的に愛用のシェルを長く着続けることができます。
防水性シェルの洗い方を教えてもらいました
防水性シェル洗剤のおすすめは「ストーム社」のもの パタゴニアでは、8種の防水性シェル用洗剤をテストし、いちばんよかった洗剤・撥水剤を店舗でも販売しています。それが、有機フッ素化合物(PFAS)を使用しないストーム社のもの。シェル本来の機能を回復させ、長持ちさせる防水性シェル用の洗剤・撥水剤です。 容器がプラスチックでなくアルミボトルなのは、マイクロプラスチック汚染などの環境に配慮しているからとのことで、こうした細かい配慮も共感できますね。 【家庭用の洗剤は使っていいの? 】 じつは、家庭用の洗濯洗剤でも防水性シェルの洗濯をすることは可能です。その際は柔軟剤や蛍光増白剤、漂白剤や香料が入っていない家庭用中性洗剤を選んで。でも実際は、それらが入っていない家庭用洗剤を探すのはとても難しいことですね。 もし柔軟剤や蛍光増白剤、漂白剤や香料の入った洗剤で防水性シェルを洗ってしまった場合、撥水機能が働かなくなって、水がべっとり外側についてしまいます。洗剤が落ちるまでしっかりとすすぎましょう。