近年はロシアを標的との指摘も アフガンの「ISホラサン州」
【エルサレム共同】モスクワ郊外のコンサートホールでの銃乱射で、米国の安全保障当局者が関与を疑う過激派組織「イスラム国」(IS)系勢力「ISホラサン州」はアフガニスタンに拠点を置く。2020年に米国と和平合意したイスラム主義組織タリバンを敵視。21年のタリバン復権後も各地でテロを続け、近年はロシアを標的にしていたとの指摘もある。 米国務省によると、ISホラサン州はパキスタンの過激派やタリバンの元メンバーらで構成され、15年にISに忠誠を誓った。イスラム教スンニ派の組織で、キリスト教徒やユダヤ教徒のほか、イスラム教シーア派にも敵意を向ける。