『セノーテ』『鉱 ARAGANE』小田香監督最新作 映画『Underground アンダーグラウンド』未使用テイクを使った1カットの特報映像公開
『セノーテ』『鉱 ARAGANE』で世界を驚ろかせてきた小田香監督による5年ぶり待望の最新長編、映画『Underground アンダーグラウンド』。この度、本作の特報映像が公開された。 この度公開された特報映像は、小田監督が3年かけて日本各地をリサーチし、その土地に宿る歴史と記憶を辿って記録した一場面が使われている。かつてあった道路とガードレールは水没し、枯れた果てた木々に囲まれた湖から現れる何か、それは果たして人間か怪物か‥‥。 『サタンタンゴ』『ニーチェの馬』で知られる映画作家タル・ベーラが後進の育成のために設立した映画学校【film.factory】で3年間学んだ後、卒業制作として作られた長編デビュー作『鉱 ARAGANE』では、ボスニア・ヘルツェゴビナの炭鉱を、第1回大島渚賞を受賞した『セノーテ』では、メキシコ、ユカタン半島北部に点在するセノーテと呼ばれる洞窟内の泉と、人類の視線が及ばない異形の地下世界を題材に制作を続けてきた小田香監督が、三たび、遂に日本の地下世界にカメラを向ける。 小田監督自らが「“地下世界”を描く作品としては節目となる作品」と語る最新作である本作。監督は、3年かけて日本各地をリサーチし、その土地に宿る歴史と記憶を辿り、土地の人々の声に耳を傾け、これまでとは全く異なる撮影体制で、地下の暗闇を16mmフィルムに焼き付けていく。その道行きには、米津玄師「Lemon」MVのダンスで鮮烈な印象を残し、映画『Shari』などの監督作でも知られる、映画作家・ダンサーの吉開菜央が、ある女の姿を借りた「シャドウ(影)」という存在を演じ、まるで歴史そのものであるかのような姿で随伴する。鼓膜がうち震えるほどの爆音の音響設計と、時折、漆黒の暗闇に揺れる色とりどりの眩い光がドキュメンタリーという枠を超え、既成概念を破る力強さで疾走していく。 映画『Underground アンダーグラウンド』は、2025年2月より 東京 ユーロスペース、大阪 シネ・ヌーヴォ、愛知 ナゴヤキネマ・ノイほか全国順次公開。
otocoto編集部