国でも地方でも1強状態の自民党 離党勧告受けた市議が県連に再審査求める「民主主義の原理を無視しようとしている」
派閥をめぐる裏金問題で揺れる自民党。福岡県選出の国会議員も派閥からのパーティー券収入を政治資金収支報告書に記載していなかったことが明らかとなっています。一方、福岡県連では、首長選挙をめぐり離党勧告を受けた市議が再審査を請求しました。国でも地方でも1強状態の自民党は、一体どこへ向かおうとしているのか。 【写真で見る】離党勧告受けた市議が県連に再審査求める 裏金問題で揺れる自民党
161万円不記載の国会議員が会見
自民党 宮内秀樹衆議院議員 「ルールを逸脱する行為でありまして、決して許されることではないと考えております」 21日、謝罪会見を開いた福岡4区選出で自民党の宮内秀樹衆議院議員。2019年からおととしまでの4年間、所属する二階派「志帥会」から受けたパーティー券のいわゆるキックバック収入あわせて161万円を自身が代表を務める資金管理団体の政治資金収支報告書に記載していませんでした。 自民党 宮内秀樹衆議院議員 「派閥がお金を集めて、それが政治不信の元凶になっているのではないか。派閥はポストをいただくための一つの手段になっているのではないか。こういう問題に対する批判に対して、どのような今後、自民党が取り組みをしていくのかということはものすごく重要な話であると思っています」
二階派の事務総長 武田良太議員も不記載
その宮内氏が所属する二階派は、19日、派閥の解散を発表しました。事務総長として説明を行ったのが、福岡11区選出の武田良太衆議院議員です。 二階派 事務総長 武田良太衆議院議員 「長く志帥会をご支援いただいている関係者の皆様には、多大なる心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫びを申し上げたいと存じます」 武田氏自身も2020年から2022年まで二階派から受けた寄付金あわせて1172万円を報告書に記載していませんでした。 武田良太衆議院議員 「作業については会計責任者の方に一任しているということで、詳細にわたっては把握しきれていなかったというのが事実であります」 自民党では、岸田総理が岸田派の解散を表明するなど3つの派閥が解散を決めたものの、福岡8区選出の麻生太郎衆議院議員がトップを務める麻生派は存続する方針です。岸田総理は、21日夜、麻生氏に対し相談することなく岸田派の解散を表明したことを陳謝したということです。