会社員でも確定申告する必要はあるの? FPが分かりやすく解説!
確定申告しないとどうなるの?
確定申告は、毎年原則2月16日から3月15日の間に行わなければなりません。確定申告が必要なのに、期日までに申告しなかった場合、ペナルティーが課されます。 ◆無申告加算税 納めるべき税額があるのに期限内に申告をしなかった場合、本来納付すべき税額に対して、50万円までは15%、50万円を超える部分は20%が加算されます。 なお、税務署の調査通知を受ける前に自主的に期限後申告をした場合は、無申告加算税は5%に軽減されます。また、一定の条件を満たす場合には無申告加算税は課されない場合もあります。 ◆延滞税 納付期限(3月15日)を過ぎてから税金を納めた場合、納付が遅れた期間に応じて最大で年利14.6%の延滞税が課されます。 ◆重加算税 うっかりミスではなく、意図的に仮装や隠蔽(いんぺい)が行われるなど悪質だと判断された場合には、無申告加算税に代えて年利40%の重加算税が課されます。
確定申告のやり方
確定申告をするには、まずは書類をそろえます。給与をもらっている本業やアルバイト先からの源泉徴収票のほか、ハンドメイド商品の販売による収入がある場合には、請求書や納品書、支払明細書や支払調書などを準備しましょう。 経費がある場合には、その領収書やレシートも必要です。医療費控除や住宅ローン控除などを受ける場合には、それに応じた書類も必要です。また、マイナンバーカードまたはマイナンバーが掲載されている住民票の写しなども必要ですので、漏れなく準備しましょう。 書類がそろったら、確定申告書を作成します。確定申告書は、国税庁のホームページ「確定申告書等作成コーナー」で作成できます。パソコンだけでなくスマホから操作することもできるようになり、便利になりました。 不明点がある場合には、電話や税務署の窓口、確定申告相談会などで相談することが可能です。確定申告の期限間際は混雑が予想されるので、早めに準備して相談するようにしましょう。 執筆者:宮野真弓 FPオフィスみのりあ代表、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
ファイナンシャルフィールド編集部