松坂桃李「今の日本映画ではそもそもないので」 主演作の撮影で感じた緊張感と高揚感
日テレNEWS NNN
俳優の松坂桃李さん(36)が2日、現在開催中の第37回東京国際映画祭で行われた主演映画の舞台挨拶に登壇し、初参加となった小泉堯史監督作品での撮影を振り返りました。 【画像】東京国際映画祭のレッドカーペットに登場した松坂桃李さんと芳根京子さん
松坂さんが登壇したのは、映画『雪の花 ーともに在りてー』(2025年1月24日全国公開)の舞台挨拶。イベントには松坂さんのほか、共演した芳根京子さん(27)と小泉監督が登壇しました。 司会から“これが小泉組かと現場で思ったことはありましたか?”と聞かれた松坂さんは、「しっかりと本読み、リハーサルを重ねたうえで、現場に入ったら既にカメラが据えてあって、そして全編フィルム(撮影)なんです。今の日本映画ではフィルム(撮影)自体がそもそもないので、そこの撮り直しがきかない緊張感といいますか」と撮影を振り返り、「その中でのお芝居は今まで経験したことのない緊張感、高揚感もあり、今まで味わったことのない気持ちになりました」と口にしました。 本作が2022年の『峠 最後のサムライ』以来2度目の小泉作品となった芳根さんは、松坂さんの言葉に深くうなずいて共感。「1度目の記憶が薄くなってしまうくらい、緊張で(頭が)真っ白になっちゃっているなと振り返ると思うことがあって」と回顧し、「今回は現場にいる時間も、前回よりも長くいさせてもらえることもあって、しっかり記憶に残すぞと意思を持って参加しました」と意気込んで撮影に臨んだことを明かしました。 映画は江戸時代末期を舞台に、天然痘が流行する中、人々を救おうと疫病と闘った福井藩の町医者・笠原良策の実話を描く時代劇。松坂さんは、主人公の笠原良策を、芳根さんは笠原を支える妻・千穂を演じました。