サッカー=ドイツ代表監督、肌の色調査を「人種差別」と批判
[ミュンヘン(ドイツ) 2日 ロイター] - サッカーのドイツ代表を率いるユリアン・ナーゲルスマン監督が2日、公共放送ARDが代表選手の肌の色に関する調査を行ったことは人種差別に当たると批判した。 ARDの世論調査では、回答者の約2割が白人の割合がより多い代表チームを望んだという。今月14日に開幕する自国開催の欧州選手権(ユーロ)に向けて招集されたメンバーには黒人、トルコなどにルーツを持つ移民系選手が含まれる。 これを受け、同代表のヨシュア・キミヒは1日に、調査が人種差別だと批判。ナーゲルスマン監督も翌日の記者会見で、「ヨシュは非常に正しく、とても明確で考え抜かれたコメントをした。私も全く同感。非常識な質問だ」とキミヒの発言を支持した。 さらに「そのような調査が行われたことにも、人々がそれに実際に回答したことにもショックを覚えた。あれは人種差別だ」とし、「欧州の多くの人々が亡命し、安全な国を探す必要があった。ドイツで私たちは豊かに暮らしており、このような事実から目をそらしがちだ。サッカーチームは、異なる文化、宗教的背景、肌の色であっても団結するためのロールモデルとなり得る」と述べた。