歩きやすいけどロング! 北アルプスの絶景と雷鳥が待つ爺ヶ岳へ柏原新道で行く
お花畑に雷鳥との出会いも胸アツな爺ヶ岳
山荘前で休憩し、いざ爺ヶ岳へ。山荘すぐ先にはチングルマのお花畑が広がります。高山植物の代表的花は春先には白い花びらと黄色の花弁という可憐なコーデで愛らしく、夏は綿毛、秋は紅葉と1年を通して登山者の心を癒してくれます。 そして爺ヶ岳は手前の南峰の取り付き部のザレ場に。見上げればそこに山頂という至近なところでは、薄曇りや厚い雲に覆われた日なら登山道を横切る雷鳥に出会えるかもしれません。 晴れていれば、南峰頂上からは針ノ木岳、スバリ岳への稜線と、立山3峰と岩の殿堂・剱岳の峻険を見やることができます。 後ろの背には爺ヶ岳中峰・北峰(北峰へは通行止)が続き、西側のカール状の谷を伝えば鹿島槍ヶ岳を捉えることができるでしょう。爺ヶ岳最高峰の中峰からはもちろん360度パノラマを堪能できます。ちなみに山名の由来は南峰と中峰の間に残雪期に種まきじいさんの雪形が現れることから命名されたそうです。 爺ヶ岳からピストンで戻っての日帰りも可能ですが、種池山荘宿泊で爺ヶ岳南峰でご来光を眺めるもよし。足を伸ばした先の冷池山荘で夜を明かし、鹿島槍ヶ岳の頂を目指してもいいかもしれません。ただし鹿島槍ヶ岳からの下山は、かなりタフな距離です。それなりのキャリアは必要だとは思います。
ソトラバ編集部