「木の方が飛ぶ」 広陵の土居と只石、新基準バットよりも木製バット センバツでも使用へ
18日に開幕する第96回選抜高校野球大会に出場する広陵(広島)が2日、同校でことし初の練習試合に臨み、倉敷工(岡山)と対戦した。反発力を抑え、飛ばないとされる新基準の金属バットへの対応が求められる中、3番土居湊大と4番只石貫太は、木製バットで打席に立った。 選抜高校野球、中国地方の過去の出場校一覧 広陵は、新基準のバットの導入が決まる前から、芯で捉える感覚を養うために木製バットの打撃練習に取り組んでいた。中井哲之監督が「2人の打撃技術なら、新基準のバットより木製バットの方が飛距離が出ると思った」と判断。先月末に木製バットの使用を提案したという。 昨春からレギュラーの只石はこの日、両翼91・5メートルの球場の右中間フェンスに直撃する三塁打を放つなど3安打。「流し打ってもしっかり捉えれば、そこまで飛ぶ」と自信を深め、本大会でも木製バットを使う考えを示した。土居も第1、第2打席に外野へ大きな飛球を放ち、「木の方が飛ぶ感覚がある」と振り返った。 残る選手は、新基準のバットを使用。試合は、打線がつながった広陵が11―1で大勝した。
中国新聞社