ドラフト直前・社会人野球注目選手! 全員が即戦力!
社会人野球のドラフト候補の指名に対する年々ハードルは高まっている。22年は15名、23年は14名しか指名されなかった。12球団の厳しいチェックを受けて生き残った今年の社会人ドラフト候補たちを紹介したい。 【一覧】社会人野球注目選手リスト13人 投手では西濃運輸の吉田 聖弥投手(伊万里農林)、NTT西日本の伊原 陵人(智弁学園-大阪商業大)、三菱重工Westの竹田 祐(履正社-明治大)がトップ3だ。 吉田は高卒4年目。U-23代表候補にも選出された152キロ左腕だ。都市対抗でも3試合に登板。8.1回を投げて、8失点はやや多いが、この1年の公式戦での内容は高く評価されている。 24歳の伊原は大阪商業大時代からドラフト候補として注目された左腕。社会人2年目は球速表示以上の伸びのあるストレートを投げ込んでおり、最速149キロのストレートで次々と三振を奪い、試合も作れる実戦派投手だ。 最速153キロ右腕の竹田は履正社時代から好投手として注目されてきた。昨年もドラフト候補として注目されたが実力及ばず指名漏れとなった。社会人3年目の今年は先発としても常時140キロ後半の速球を投げ込み、日本選手権予選のパナソニック戦で1失点完投勝利を挙げており、スカウトの評価は高い。 また、KMGホールディングス・木下 里都投手は今年の都市対抗で最速156キロを計測。安定して150キロ中盤を計測しており、今年のドラフト候補では屈指の速球派右腕だ。日鉄ステンレス・江原 雅裕投手(天理-国学院大)も今年の都市対抗で最速153キロをマークした。 野手では捕手不足といわれている今年のドラフト市場で、日本生命・石伊 雄太(近大高専-近大工学部)、NTT東日本・野口 泰司(栄徳-名城大)の2人が注目されている。石伊は圧倒的な強肩が持ち味で、二塁送球1.8秒台の強肩を見せる。課題だった打撃もレベルアップしてきた。野口は名城大時代から指折りの捕手だったが、この社会人2年間は全国舞台でも活躍し、打てる捕手として活躍。細かい技術を学んできた。 JR東日本東北・大西 蓮(履正社)は高卒4年目のスラッガーで、今年の都市対抗・JR西日本戦で2打席連続本塁打を記録した。ヤマハ・相羽 寛太内野手(静岡)はU-23代表に2度、社会人日本代表に1度選ばれており、守備力の高さは高校時代から評価されていたが、課題の打撃もレベルアップしている。東京ガス・中尾 勇介外野手(山梨学院-日本大)は大学時代と比べて打撃の確実性もレベルアップし、俊足も活かせるようになった。 はたして今年は何人の選手が指名されるだろうか。