北陸の夏 梅雨の最盛期 短期集中の大雨に警戒 歯止めが利かない猛暑や長い残暑も
2023年の熱中症警戒アラート発表回数全国ランキング 新潟県は全国1位
2023年の熱中症警戒アラートの発表回数は、新潟県は長崎県に並び全国1位で42回も発表されました。以下は、鹿児島県、熊本県、和歌山県と続き、石川県が6位で36回、富山県が京都府や静岡県と並び15位で29回発表されるなど、南国と称されたり、一般に夏が暑いとされる府県に混ざり、北陸地方が上位に食い込んでいました。 また、2023年の8月の月平均気温は、新潟・金沢・富山・福井のいずれも初の30度超えとなり、過去の実況から冷夏傾向とされるエルニーニョ現象下であっても、統計史上最も暑い夏となりました。それは、上の表の他の府県の気温と比較しても、北陸がいかに暑い夏だったかがお分かり頂けるでしょう。 今夏は、北陸地方の夏が過去の実況から高温傾向となりやすいラニーニャ現象が発生する可能性が高くなっています。昨年並みかそれ以上の厳しい酷暑となる可能性が高く、昨年以上に熱中症などの健康管理、農作物などの温度管理や水の管理には十分な対策を講じていくことが求められます。
日本気象協会 北陸支店 河原 毅