「ヨーロッパリーグ決勝の会場が小さ過ぎる」クロップ監督退任で生まれるUEFAの悩み
決勝がクロップ監督が指揮する最後の試合となる可能性
欧州サッカー連盟(UEFA)は、今季ヨーロッパリーグの決勝が行われるスタジアムの収容人数が十分でないことを懸念しているようだ。英『90 MIN』が伝えている。 今季ヨーロッパリーグの決勝は、アイルランドの首都ダブリンのアビバ・スタジアムで行われる。同スタジアムの収容人数は5万1700人で、過去に決勝が行われた会場より極端に小さいというわけではない。 UEFAが懸念している理由は、クロップ監督が今季終了後に退任を発表したことに付随する。ヨーロッパリーグの決勝は、5月22日に行われる。この試合より後に行われる公式戦は、FAカップ決勝とチャンピオンズリーグ決勝のみだ。つまり、決勝に進出した場合、ヨーロッパリーグ決勝がクロップ監督が指揮するリヴァプール最後のヨーロッパでの舞台となる可能性があるのだ。チケットを持たない大勢のファンや、名門クラブの試合の雰囲気を味わおうとする大勢の旅行客が押し寄せ、混乱が生じても不思議ではない。 まだ、ヨーロッパリーグはラウンド16を戦っている状況だが、リヴァプールは順当に勝利を重ねている。ベスト16には、リヴァプールの他にもACミランやローマなどのクラブが残っており、名門同士の決勝が行われる可能性は十分にある。 UEFAは対策として、8万2000人収容のクローク・パークをパブリックビューイングの会場として確保しているが、それでも収容人数が不足していると考えているようだ。 UEFAのテオドア・テオドリディス事務局長は記者会見で下記のように語った。 「私たちが現在抱えている最大の問題は、クロークパークが十分な広さであるかどうかです。なぜなら、ダブリンに来る人々のためにさらに多くのパブリックビューイングの代替手段が必要になると考えているからです」 UEFAの懸念は杞憂に終わるのか。それとも、現実に起こるのか。
構成/ザ・ワールド編集部