ベルギー代表で重ねたキャップ数は驚異の“154試合” ベンチから見守る37歳のDFフェルトンゲンに出番はくるか
チームは初戦のスロバキア戦を落としてピンチ
ここまでのEURO2024は強豪国がきっちりと勝ち点を稼いでいる印象だが、サプライズを挙げるとすればグループEのベルギーVSスロバキアだろうか。 黄金世代の数名が去ったとはいえ、ベルギーにはタレントが揃っている。スロバキア、ウクライナ、ルーマニアと同居するグループEの突破は堅いかと思われたが、ベルギーは自陣でのミスもあって初戦のスロバキア戦を0-1で落としてしまった。 やや気になるエリアがあるとすれば、最終ラインだろう。ビッグクラブ所属組が多い攻撃陣に比べると、守備陣の世代交代は思うように進んでいない。ただ、今回のベルギー守備陣にはまだ黄金世代を知る者が控えている。 スロバキア戦をベンチから見ていたアンデルレヒトDFヤン・フェルトンゲン(37歳)、EUROで代表復帰したアトレティコ・マドリードMFアクセル・ヴィツェル(35歳)の2人だ。ヴィツェルもアトレティコでは最終ラインに入る機会が多く、この2人は代表での経験も抜群だ。 オランダ『Voetbal Primeur』によると、フェルトンゲンはいつでもチームのためにプレイする準備は出来ているとコメントしており、こうした状況でこそベテランの力が必要となるかもしれない。 「僕が今代表チームにいるのは、自分が重要な役割を果たすことができると感じているからだ。ピッチの内外を問わずね。もちろん毎分プレイしたいと思うけど、僕はチーム全体を助けるためにここにいる。プレイするときは常にベストを尽くすつもりだ。初戦はそのような状況ではなかったから、今は別の方法からサポートしようとしているよ」 次は22日のルーマニア戦で、ルーマニアはウクライナを3-0で粉砕するスタートを切っている。勢いに乗っているのはルーマニアの方で、ベルギーにとって危険な相手となるのは間違いない。初戦をベンチで過ごしたフェルトンゲン、ヴィツェルらに出番はあるのか。最終ラインの構成は見直すのも1つの手かもしれない。
構成/ザ・ワールド編集部