キャッチボールをする河合尚樹内野手（３年）＝茨城県高萩市石滝で２０２２年２月１８日、長屋美乃里撮影

　◇頼れる三塁コーチャー　河合尚樹内野手（３年） 　「チーム副キャプテン」として、プレー以外の面でチームを引っ張る存在だ。三塁コーチを務め、走塁練習の際はストップウオッチでタイムをはかり、各選手の走力を頭に入れる。試合前には相手チームのシートノックを見て、外野手の肩の強さを把握。「コーチャーとして的確な判断ができる」。金沢成奉監督は評価する。 　ベンチではエース・猪俣駿太（３年）に走者の状況を伝えたり、監督や部長がかける言葉を大きな声で復唱したりする。練習後はグラウンド整備にあたる人数を調整し、寮生活の規律にも目を配る。 　「日本一になるためにチームの雰囲気を上げ、ベンチに入れなかった人の分までしっかり考えてグラウンド内で行動したい」。頂点を見据え力を込める。 …………………………………………………… 　かわい・なおき　神奈川・中原中出身。１６９センチ、６６キロ。右投げ右打ち。 ……………………………………………………………………………………………………… 　◇リリーフで期待の左腕　海老沼来飛投手（３年） 　左打者へのワンポイントリリーフを期待されるサイドスロー左腕。「チームキャプテン」としてメンバーを引っ張る役割も担う。 　牛久市に生まれ、幼稚園の時に兄の影響で野球を始めた。中学時代は硬式チームの取手リトルシニアでプレー。全国大会に出場し、ベスト１６入りした。明秀日立に進むことを決めたのは、チームが４年前にセンバツに初出場した際の「パワフルな野球」をテレビで見て、ひかれたからだ。 　好きな言葉は「なせば成る」。練習では「今日失敗しても、明日できるようになればいい」と考えている。落ち込んだ気持ちを、翌日に持ち越さない。 　夢舞台に向けて制球力を高め、「ピンチを救うピッチングをしたい」と意気込む。 …………………………………………………… 　えびぬま・ゆきと　牛久三中出身。１７８センチ、７２キロ。左投げ左打ち。 ……………………………………………………………………………………………………… 　◇冷静な代走、好機を演出　緑川貴香外野手（３年） 　持ち味は堅守と走塁。「大事な場面で出されることが多い」と気を引き締める。 　北茨城市に生まれ、地元の少年野球チームや中学の軟式野球部に所属。二つ上の兄が明秀日立でプレーし、「いつかはお兄ちゃんを超えよう」との思いから、背中を追った。 　試合の緊迫した場面で代走を務めると、緊張で足が動かなくなることもあった。だが、昨夏の厳しいランニングメニューを乗り越え、「冷静に相手の隙（すき）を見られるようになった」。 　一塁コーチャーズボックスに立つ時は、代走に備えて相手投手の癖を探り、どのタイミングで動くか常にイメージする。「チャンスは一回切りだから、ちゃんと決めたい」。大一番で好機を作り出すつもりだ。 …………………………………………………… 　みどりかわ・たかよし　中郷中出身。１６５センチ、６２キロ。右投げ右打ち。