異業種が“陸上養殖”に乗り出した! “ご当地サーモン” 全国に拡大……特産品を目指すその味は?『every.気になる!』
いま“陸上養殖”が全国に広がっています。背景には、国内で流通する魚介類の多くを輸入に頼っているという現状があります。異業種から養殖に乗り出した施設や、“ご当地サーモン”を特産品にしようと取り組む地域も。食べ比べると違いが分かる、その味の魅力とは? 【動画を見る】ホテルでエビ、浄水場でサーモン 異業種も参入…広がる“陸上養殖”
■ホテルで養殖したエビを釣って食べる!
千葉県木更津市にあるホテル(龍宮城スパホテル三日月)。ロビーでは、人気のイベントが。子どもが釣ろうとしているのは… 子ども 「エビ!」 行われていたのは、エビ釣り。子どもたちは、夢中になってチャレンジ。 母親 「あっ!釣れた~」 子ども 「釣れた~」 見事、エビをゲット。 子ども 「うれしかった」 実は、このエビ、ホテルの敷地内で養殖されたものだ。
■異業種も参入する陸上養殖とは?
今こうした“陸上養殖”は、全国に広がっています。背景には、魚介類の多くを輸入に頼っているという現状も。 エビ釣りイベントを行っている、こちらのホテル。釣ったエビは素揚げにして、食べることができます。外はパリパリ、中はジューシーな揚げたてのエビ。そのお味は? 子ども 「おいしい」 エビの養殖を始めたのは、2024年4月。ホテルの従業員が飼育にあたっています。その数は、10万匹。1日2キロをホテルのバイキングなどで提供しているそうです。 龍宮城スパホテル三日月 幾川 雅統さん 「サステナブルリゾートってことで、食の循環ですとか、自分たちで地産地消に少しは貢献できるかなと思い、始めました」
■輸入品に頼らず国内でできる養殖
同じ木更津市内で、陸上養殖をしている業者も。養殖場で育てられていたのは… FRDジャパン 宮川 千裕さん 「こちら、『おかそだちサーモン』になります。丘で育ったから、おかそだちサーモンです」 国内で流通するサケ・マス類、いわゆるサーモンの多くは輸入に頼っています。そんな中、6年前から陸上養殖を始め、年間30トンのサーモントラウトを出荷しているといいます。 FRDジャパン 宮川 千裕さん 「輸入品より高い鮮度でお届けできるので、食感がプリプリ、もちもちした感じで、食べ比べてみて頂けると違いが分かるかなと思います」 輸入に頼らず、陸上養殖することで、安定した供給につなげていきたいといいます。