大阪・堂島の名物ロイヤルミルクティーがソフトクリームに、名店の新たな試みにファン殺到
7月3日は「ソフトクリームの日」。1983年創業、大阪・堂島のイギリス紅茶専門店「ロンドンティールーム 堂島本店」(大阪市北区)の看板商品である「ロイヤルミルクティー」が、なんとソフトクリームになったという情報を先日キャッチした。 【写真】この看板が目印「ロンドンティールーム」 日本でロイヤルミルクティーを広めた名店が作るソフトクリームとあって、その情報が解禁されるやいなやSNSで話題に。5月半ばに販売開始されてから、休日には最大2時間待ちになるなど、連日多くの客がソフトクリームを目当てに同店を訪れている。 「ロンティーさんのロイヤルミルクティーのソフト!?!?!???!!」「大阪まで絶対に食べに行く!」「ロイヤルミルクティーソフトクリーム飲みたい」と話題のソフトクリームについて、同店の広報担当者に詳しい話を訊きました。 ■ 濃厚なのにさっぱり…再現するため試行錯誤 ──SNSですごく話題になっているのを拝見しました。 ここまで大きな反響をいただけると思っておらず、驚くとともにとてもうれしく思っています。おかげさまで、たいへんありがたいことに連日多くのお客様にご来店いただいており、SNSの影響力を肌身で感じております。 ──なぜソフトクリームを作ることにしたのでしょうか? 当店は「煮込み式ロイヤルミルクティーの発祥店」として、飲み物としてのロイヤルミルクティーだけではなく、更なる新しい展開にチャレンジするべく、まずはソフトクリームに着手したいと考えて開発しました。 ──チャレンジの第一歩なんですね。でも、あの濃厚なのに後味はさっぱりしたロイヤルミルクティーをソフトクリームで再現するのは、かなり難しかったのではないでしょうか? こちらの質問やソフトクリームの材料などについては企業秘密なのでごめんなさい。開発の裏話はお話できませんが、再現についてはおっしゃる通りで非常に難しかったですね・・・。完成するまでには一筋縄ではいかず、オーナーが日夜研究に励んでおりました。ぜひ、このソフトクリームを食べていただけるとうれしいです。 ──実際に召し上がられたお客さまからはどんな感想がありましたか? 「甘さが控えめで紅茶感をしっかりと感じられておいしい」 と言っていただけるお客さまも多く、とてもうれしいです。また、連日たくさんの方にお並びいただいており、お待たせしてしまっている状況で・・・。当店としても申し訳なく心苦しく感じているところですが、「待った甲斐があった」というお声を頂戴することもあり、そういったお客さまからのお喜びの声をいただけると、当店としても喜びもひとしおです。 ■「ロイヤルミルクティーを広めたい」という思い ──2023年にはロイヤルミルクティーの製法で特許を取得されていたことにも驚きました。 そうなんです! 大変でしたが、何とか取得することができました。今回の特許を取ったのは、当店が権利を主張するものでなく、誰でも見られる場所にレシピを残したかったからです。 ──公式サイトに詳細なレシピが掲載されているんですね。 それには「たくさんの方にノウハウを知ってもらい、もっとロイヤルミルクティーを広めたい」という理由があります。当店のロイヤルミルクティーの味や、 紅茶の知識・技術を後世に残していくための特許だとご認識いただければ幸いです。 お店の方で当店の製造方法を使ったロイヤルミルクティーを出していただいてももちろんいいですし、アレンジしていただいてもまったく問題ございません。これをひとつのきっかけとして、 「ロイヤルミルクティー」というジャンル自体がさらに盛り上がれば、とても喜ばしいことだと思います。 ──2023年にはオープンして40周年を迎えられ、今後のさらなるチャレンジも楽しみです。 「紅茶をもっと日常的に気軽に楽しんでほしい」 という想いのもと、 これからもおいしい紅茶をお届けできるように力を尽くして参りますので、ぜひご来店お待ちしております。 またお客さまからいただくお喜びの声が、日々の運営の励みとなっています。ソフトクリームの関連メニューは堂島本店でのみのご提供ではありますが、もしご来店いただいた際には、ぜひSNSなどで「#ロンドンティールームのロイミソフト」でご感想をお送りいただけるとうれしいです。 ◇ ロイヤルミルクティーソフトクリームの提供は堂島本店のイートイン限定(数量限定)。提供時間は昼11時~夜7時まで。ソフトクリームの単品販売はないのでご注意を(ドリンクとセットで1150円)。 取材・文・写真/野村真帆