「自分がまず幸せになったら、今度は困っている人を助けてほしい」医師・中村哲に心酔した高校教師(49)の問い 「人はなぜ学ぶのか」生徒の答えは・・・
■治安悪化と中村哲さんとの別れ 現地で活動を続けていくつもりでしたが、治安が悪化したことから中村さんから説得され帰国を余儀なくされました。 杉山大二朗さん「恋する乙女じゃないですけども私を必要としないんですかみたいなね。先生は最後にはもう足手まといや理解しろ分かれ、みたいな感じで。私も若かったんで嫌な別れ方しちゃったんですよ」 ■漫画とエッセーで回想記 5年前の12月4日、アフガニスタンで凶弾に倒れた中村哲さん。 杉山さんは、中村さんの思いや功績を伝えたいとエッセーと漫画で描いた回想記を出版しました。 ■中村哲さんから学んだこと さらに、去年から母校の高校で教壇に立つようになりました。 この日、授業で問いかけたのは、「人はなぜ学ぶのか」。 グループに分かれて話し合った生徒たちは、それぞの意見を発表します。 生徒「幸せになろうと」 杉山大二朗さん「どうやったら幸せになりますか?」 生徒「社会の色んな事を知って自分の知識をあげていくこと」 生徒「幸せに生きるためです」 杉山大二朗さん「他にはどんな話が出ました?」 生徒「異文化との交流をするためとか、社会に出て恥がないように、自分が恥ずかしい思いをしなくていいように学ぶ」 「自分の幸せ」を願う生徒たちに対し杉山さんは、中村さんとの活動から学んだ大切なことを伝えます。 杉山大二朗さん「この先生、中村哲さんね、50歳60歳過ぎてもずっと勉強しているんです。難しい仕事、設計図、そして監督全てこの先生は独学でやったんです。自分がまず幸せになったら今度は社会にいる困っている人を助けてほしいんですよ。そのために勉強しているんです。この先生は自分の幸せのためというよりも人が幸せになることが何より嬉しいんです。そんな人がいるんです、世の中に」 戦乱と干ばつに苦しむアフガニスタンで医療支援を続けながら、25キロ以上にもおよぶかんがい用水路を完成させた中村哲さん。 その思いは、生徒にも届いたようです。
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