61歳で死去のKANさん 闘病していた『メッケル憩室がん』とは
大ヒット曲『愛は勝つ』などで知られるシンガー・ソングライターのKANさんが12日に亡くなっていたことが17日、発表されました。KANさんは、今年3月に『メッケル憩室がん』を患っていることを公表し、闘病生活を送っていました。『メッケル憩室がん』とは、どのような病気なのか。下部消化管外科が専門の、医療法人 明和病院・栁秀憲院長に伺いました。 【画像】KANさん61歳で死去 「最後まで復帰への想いは途切れることはありませんでした」所属事務所が発表 KANさんは、昨年の秋、腹痛が続いたため病院で検査を受けたところ『メッケル憩室がん』と診断されたということです。
『メッケル憩室』とは、小腸に見られる袋状の突起物。胎児の時、へその緒と小腸をつないでいた卵黄管が消えずに残ったものをいいます。ほとんどの場合、卵黄管はなくなりますが、栁院長によると、人口の2~4%くらいの割合で残っているといわれているそうです。 また、『メッケル憩室』にがんが発生すると、下血や、腹痛を伴うことがあるということです。 KANさんの死因は公表されていませんが、所属事務所によると入退院を繰り返しながら活動再開に向けて治療に励んでいたといいます。通夜・告別式は、すでに近親者のみで執り行われたということです。