巨人を導くスラッガーに…シーズン40本を達成した大物(3)三冠王に肉薄した”アーチスト”
球春到来を迎えた2024年のプロ野球。読売ジャイアンツは、2年連続Bクラスと低迷中。今季は巻き返しを図る1年となるが、チーム不動の4番を務める岡本和真内野手は、昨季自身初のシーズン40本塁打に到達。球団9人目の快挙となった。ここでは、平成以降に巨人で40本塁打以上を記録した歴代選手を紹介する。
阿部慎之助
出身:千葉県 投打:右投左打 身長/体重:180cm/97kg 生年月日:1979年3月20日 ドラフト:2000年ドラフト1位 歴代屈指の「打てる捕手」として活躍したのが、阿部慎之助だ。 阿部は、中央大学時代の2000年にシドニー五輪へ出場。ドラフト注目候補と目されるようになり、逆指名で読売ジャイアンツに入団した。 ルーキーイヤーから1軍で正捕手格として活躍し、打率.225ながら13本塁打を記録。翌年以降は打率も大幅に向上し、守備面はもちろん打撃面でも大きな戦力となった。 新人から毎年二桁の本塁打を打ち続けた阿部。2010年は開幕から本塁打を量産。左打者の捕手で史上初となるシーズン40本塁打を達成し、最終的に44本のアーチを描いた。 また、最優秀選手に輝いた2012年は、打率.340・27本塁打・104打点をマークし、首位打者と打点王のタイトルを戴冠。統一球の影響もあって突出した本塁打数ではなかったが本塁打数もトップと4本差。三冠王にも肉薄したシーズンだった。 40本塁打を放ったのは2010年のみだったが、19年にわたって巨人を支え、プロ通算で406本塁打を記録。まさに「強い巨人」を象徴する存在だったことは、数々の数字が証明している。
ベースボールチャンネル編集部