アメリカ人の親は「勝ち負け」を重視していない! 米国在住シングルマザーが驚いた、日本とアメリカの子育ての違い
アメリカでシングルマザーをしながら、子育てについて発信しているひろこです。 アメリカで10年以上子育てをしていて日本との違いをたくさん感じるのですが、「競争」に対する考えの違いもその一つです。 「差が歴然…!」“アメリカ育ち”の子どもが日本の小学校に体験入学したら…衝撃を受けた「日本の小学生の姿」
競争が大好きなアメリカ人
アメリカの学校ではスピーチコンテストやスペリングコンテストなどのコンテストがたくさんあって、アメリカ人って競争が好きなんだなぁと感じます。 タレントショーやハロウィンのコスチュームコンテストなど、日本にはないアメリカらしいイベントもたくさんあるのですが、こういうコンテストって「上手にできたから1番」「より多く正解したから勝ち」というわかりやすい基準があるわけではないので、子どものアイデアとかクリエイティビティとかが大事になりますよね。 コンテストだけど1番になることが目的というよりは、自分を表現する場なんだなと思います。 勝ち負けよりも「参加すること」自体を楽しんでいる感じがしてすごく良いなと思います。
とりあえず参加するのがアメリカ流の「競争」
習い事でも、アメリカ人はみんなすぐに大会やコンテストに子どもを参加させます。「最近習い始めたばっかりなのにもう大会に出るの?!」って最初は結構ビックリしました。日本だと 上手だから大会に参加する できるようになったからコンテストに出て人に見せる という人が多いですが、アメリカだと 自分の実力を試してみよう! とりあえず今の自分をみんなに見せてみよう! という感じです。「出るからには勝たなくちゃいけない」みたいな意気込みはあんまりなくて、気軽に参加している人が多いです。「本番では失敗しちゃいけない」といったプレッシャーも少ないので、参加しやすいのだと思います。 スポーツの大会ではレベルがすごく細かく分かれているので、初心者でも参加しやすい仕組みになっていることも参加へのハードルが低くなっている理由だと思います。 アメリカと日本では、子どもをやる気にさせる声かけも違うと感じます。そのお話は次回で……。
【Profile】ひろこ(@hirorokok)
カリフォルニア在住、7歳男子のママ。20歳でアメリカに留学。カレッジを卒業後、コンサルティング会社、貿易会社に勤務。2児のシングルファーザーだった元夫と結婚。非行少年だった長男と自閉症の次男の子育てを通して、ペアレンティング(子育て)について専門家から学ぶ。その後自身の息子を出産、離婚してシングルマザーに。現在は日系企業のアメリカ支社で経理部に所属。誰かの役に立つことを願い、アメリカの子育てアイデアを発信。初の著書『LA在住のママがやっている アメリカ式・はじめてのお金教育』(KADOKAWA)が好評発売中。
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