大型遊撃手アダメス争奪戦が白熱 メッツが7年245億円のメガオファー “右の強打者”を狙うドジャースも関心「今冬も巨額出費」
米球界のFA市場が盛り上がりを見せている。とりわけ注目を集めるのは今季に「世界一」となったドジャースの補強動向だ。 【動画】球際に強い抜群の守備力! 華麗なるアダメスのファインプレーをチェック 昨オフに総額12億3700万ドル(約1833億円)という天文学的な補強を展開した“スター軍団”は今冬のストーブリーグでも話題の中心にいる。すでにありとあらゆる「噂」が飛び交う中で、しきりに報じられているのが、攻撃型遊撃手ウィリー・アダメスの獲得だ。 現在29歳のアダメスは、今季は打率こそ.251ながら、32本塁打、112打点、OPS.794の上々の成績をマーク。「UZR」(同じ守備位置の平均的な選手が守る場合に比べ、どれだけの失点を防いだかを表す守備指標)が「-8.4」という懸念材料はあるが、それを差し引いても余りある打力は売りだ。 打線の核ともなれる強打者はFA市場の人気銘柄となっている。すでにレッドソックス、メッツ、ヤンキースが強い関心を示していると報じられ、メッツに至っては「7年総額1億6000万ドル(約245億円)以上のオファーを出した」(マイク・ロドリゲス記者)と具体的な数字も伝えられている。 遊撃手と右の強打者を補強ポイントに置くドジャースもアダメスの獲得候補として米メディアを賑わせている。専門サイト『Dodgers Nation』は「ベッツを二塁手に移し、アダメスを加えるのが最善の選択肢だ」と指摘。大型オファーを提示したメッツの動向をふまえて「ドジャースとメッツがアダメスに早くから関心を示した事実は、両チームが今オフに巨額の出費をするつもりだという見方を裏付けるものだ」と断言した。 マネーゲームの様相も呈しているアダメスの争奪戦はいかなる決着を見るのか。その行方は、FA市場に小さくない影響を与えそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]