「ナラティブガンダム」改修機に称賛の声 ガンプラモデラーが創造『ガンダムUC』“アナザーストーリー”とは?
■手法をテンプレ化せずに自分のできる選択肢を増やし、好みにあったものチョイス
――ガンダムの世界観を大事にしつつ、自分の願う方向性をガンプラで創造する。すばらしいですね。本作を含め、ご自身がガンプラを制作する際に常に心がけていること、信条を教えてください。 【papico】最新作には常に新しい技法・表現を取り入れるようにしています。チャレンジすることで得た経験を蓄積し、次の作品に活かすことを心がけております。手法をテンプレ化せずに、自分のできる選択肢を増やし、その中から一番自分の好みにあったもの選ぶようにしています。もしそのアプローチが失敗したとしても、次の作品にはそのアプローチが活かせるかもしれない。なので失敗したとしても、いやな思い出として記憶から消さずに覚えておくことが大切なのではないかと思います。 ――では最後に、papicoさんにとって「ガンプラ」とは? 【papico】僕にとってガンプラとは「自分が成長できる終わりがないコンテンツ」「最高のコミュニケーションツール」の2つです。最初はただ説明書通りに作っていたものが、墨入れをするようになり、塗装をするようになり、ディテールを入れられるようになりました。それでも現状に満足せずに「もっと上手くなりたい」と思う自分がいます。最新作が最高傑作になれるように常に自分をアップデートしていく気持ちを忘れずに、ガンプラを楽しんでいければと思っております。 そしてXに投稿を始めて約2年となりましたが、多くのモデラーさんと交流を持つことができました。中には実際に会って仲良くなった方もおります。コロナ禍で人とのつながりが希薄になった昨今、ガンプラを通じてときに仲良く、お互い刺激しあえる同志を得ることができました。今後ともこの縁を大事に、仲良く、お互い刺激しあえる関係を築いていければなと思います。