アキュフェーズ、純A級ステレオパワーアンプ「A-48S」。定格出力やS/Nを向上
アキュフェーズ(ACCUPHASE)は、純A級ステレオパワーアンプ「A-48S」を10月に発売する。価格は880,000円(税込)。 2019年に発売したステレオパワーアンプ「A-48」に上位機種の設計テクノロジーを投入し、出力/音質に磨きをかけたモデル。電力増幅段には、パワーMOSFETによる6パラレル・プッシュプルのA級動作を採用し、定格出力は50W/8Ω、100W/4Ωを実現する(A-48は45W/8Ω、90W/4Ω)。 A-48より大型化・高効率化した新規設計のトロイダルトランスと、68,000μFの大容量フィルターコンデンサを搭載。出力段前のドライバー段も強化しており、低インピーダンスのスピーカーも理想的に駆動できるとする。 低雑音の入力アンプと大電流出力のパワーアンプを組み合わせて「インスツルメンテーション・アンプ」構成を採用。入力素子にはJFETを採用した新規設計で、信号入力段を含めたパワーアンプ全体でフルバランス伝送を実現する。S/Nは118dBと、A-48の117dBから1dB向上している。 ダンピングファクターは1000と、こちらもA-48の800から特性を向上。基板直付けスピーカー端子の採用や、スピーカー端子直近からNFBをかけることで、端子位置での出力電圧を理想的に制御する。またパワーアンプの電源配線や出力配線を最短化し、信号入力部がトランスのリーケージフラックスの影響を受けにくい構造としている。 トッププレートは高級感のあるヘアライン仕上げで、操作部全体を大型化し、低重心で力強いデザインに変更。また以上検出機能も搭載されており、過電流を検出すると出力リレーを切断し、アンプ本体を保護する機能も備わっている。 フロントには高感度針式パワーメーターを搭載。サイズは465W×211H×464Dmm、質量は34.8kg。バランスXLR、アンバランスRCA入力に対応する。また2台使用でバイアンプ接続やブリッジ接続が可能で、背面スイッチで切り替えができる。
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈