町議が町職員にパワハラか 町長が会見開き謝罪求める 島根県美郷町
島根県美郷町の職員が町議からパワーハラスメントにあたる行為を受けたとして、嘉戸隆町長は27日、記者会見を開き「議員に対し、事案について反省し謝罪の意を示していただくよう働きかけを行っていきたい」と述べた。町議会の聞き取り調査で、議員は「パワハラに当たるという認識はない」と説明している。 町によると、今月10日に議員控室で、全議員に9月定例会の議案説明をした職員が、終了後に議員に呼び止められ、立たされたまま30分以上にわたり質問を受けた。その間、議員は「誠意がない」などと大声で職員の態度や資質に関わる発言を繰り返したという。 これに対し、議員は、職員を立たせたまま聞けと命令するなどの指示はしていない、大声になったのは職員の態度が悪かったためなどと町議会に回答しているという。 嘉戸町長は「議員のパワハラ意識の低さ、欠如に驚いた。職員が萎縮し、業務に悪影響を及ぼすことがないよう毅然(きぜん)とした対応をとっていきたい」と述べた。(高田純一)
朝日新聞社