注目左腕 オリックス・山崎福也がFA宣言 浮上する「意外なストロングポイント」「争奪戦となる理由」
去就が注目されていたオリックス・山崎福也投手は11月7日、国内フリーエージェント(FA)権の行使を正式に表明した。 2014年ドラフト1位入団。プロ9年目の今季は先発としてキャリアハイとなる11勝5敗、防御率3・25をマーク、日本シリーズ第4戦にも先発していた。 ピッチングもさることながら、意外なストロングポイントも注目を集めている。日大三高、3年時にはセンバツで1大会の通算最多安打タイ記録の13安打をマークし、「二刀流」で活躍。非凡な打撃センスで知られているとあって、この点では「9番目の打者」としての活躍も求められるセ・リーグ各球団にとってプラスに働きそうだ。 また縁ある球場といえば、ヤクルトの本拠地、神宮球場も注目される。日大三高、6大学の明治大学時代に慣れ親しんだ球場。同球場で行われた昨年の日本シリーズ第2、第6戦に先発、通算9イニングを無失点と相性の良さも話題となった。同シリーズでは打者としても第2戦で自身を助ける適時打も放ち、優秀選手賞に輝いた。 さらにリリーフ、先発もこなせる左腕が争奪戦になるといわれているのは、年俸面にもある。今季推定年俸6000万円は補償が発生しないCランクとみられ、人的補償やプラスアルファの金銭が発生しないことで獲得へのハードルが下がる側面もありそうだ。 安定した力を発揮できる先発左腕といえば、多くの球団が補強ポイントに合致する。オリックスは宣言残留も認める方向。16日から始まる各球団との交渉の行方が注目される。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]