一番ヤバいのは? 「J2→J3」降格危険度ランキング4位。監督解任はしない!? 失点が多すぎるのは?
2024シーズンの明治安田J2リーグは第19節まで終了し、早くも折り返しを迎えている。今回は、リーグ前半戦を終えてJ3降格の危機に瀕しているクラブを「降格危険度」で査定し、ランキング形式で紹介する。(スタッツは6月13日時点のデータサイト『transfermarkt』とJリーグ公式記録を参照)
4位:ロアッソ熊本 現在の順位:16位 今季リーグ戦成績:19試合5勝6分8敗 現在リーグ16位のロアッソ熊本は、J2残留を果たすことができるだろうか。降格圏に沈む下位3チームほどではないが、熊本もまた残留へ向けて難しい戦いを強いられているクラブの1つである。 最大の問題点は、やはり失点数の多さだろう。第19節終了時点でリーグワースト2位タイの33失点を喫している。これに対して得点数は24と、リーグ中位以上のクラブに引けを取らない数字を記録している。 「ゴールを奪えている」という点では残留を争うライバルたちに対して大きなアドバンテージを持っていると言えるだろう。勝ち点を積み重ねるためには、確実に守り抜くこと、すなわち勿体無い失点を減らしていくことが必要だ。 しかし、チームを率いる大木武監督も、この問題をただ指を咥えて見ているわけではない。第15節横浜FC戦(0-0)で、基本布陣をこれまでの[3-4-1-2]から1トップ2シャドーの形をとる[3-4-2-1]に変更。守備の安定化を図ったこの決断は功を奏し、横浜FC戦では公式戦8試合ぶりのクリーンシートを達成した。立ち位置を変更してから、リーグ戦5試合の結果は2勝2分1敗(6得点4失点)と一定の成功を収めている。 まだ気が抜けない状況ではあるが、今の攻撃力を維持し、このまま守備の改善が進んでいけば、おのずと降格圏からは離れていくだろう。進むべき道は間違っていないはずだ。他の下位チームは軒並み監督交代に踏み切っているが、熊本は監督を変えずにここまで来た。大木監督の元で忍耐強く戦い続けたことが、今の結果をもたらしている要因かもしれない。
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