イングランドでも結果を残し、日本代表初招集を掴んだ大橋祐紀への期待を語る「ストライカーとして高いレベルでやれる選手」 | 内田篤人のFOOTBALL TIME
【国内サッカー・ニュース】DAZNで配信している『内田篤人のFOOTBALL TIME #203』では、MCの内田篤人氏とサッカー解説者の佐藤寿人氏をゲストに迎え、10月シリーズでアジア最終予選に臨んでいる日本代表について特集した。 ●サウジアラビア×日本|ハイライト
今夏、サンフレッチェ広島からイングランド2部(以下チャンピオンシップ)のブラックバーン・ローヴァーズFCへ完全移籍した大橋祐紀は、ここまでリーグ戦で9試合に出場して4ゴールをマーク。海を渡った先でも結果を残し、10月シリーズで日本代表初招集を掴み取ったストライカーは、今回の注目株の一人だ。 佐藤氏は、「Jリーグで結果を残し、チャンピオンシップでも活躍していますし、ある程度、(日本代表の)メンバーが固まっている中でこの中に入っていったことは素晴らしい」と日本代表に初招集されたことについて賛辞の言葉を送り、今季「ポジショニングの良さとゴール前で冷静。シュートが上手い」とプレーの特長を解説した。 2019年に湘南ベルマーレでプロキャリアをスタートさせたものの、結果を残すまでに時間はかかった。ただ昨季、開幕戦でハットトリックを決めて幸先良いスタートを切ると、リーグ戦23試合で13得点をマーク。その才能が一気に開花した。 佐藤氏は、「ベルマーレで(試合には)出ていて、チャンスを迎えているけど、決め切れない。そのもどかしい部分があったけど、去年は開幕から(ゴールを)取り続けて、広島でも結果を残した」と言及し、ストライカーとして「常にボールに対して一番いい体の向きを作れる。(今季のゴールシーンを見ても)常にゴール方向に対して体を向けられているので、いつ、どのタイミングで、どの場所に入っていけばいいかがすごく整理されている印象がある」とプレーの良さについて語っている。 大橋のようにストライカーが急にゴールを量産し始めることが稀にある。その疑問を内田氏から元ストライカーの佐藤氏に投げかけると、佐藤氏はこう持論を続けた。 「チャンスを迎えられているということが一番重要で、チャンスを迎えることができないストライカーはそれまで。大橋選手のようにチャンスを迎えることができるストライカーは、入るか、入らないかは運もあったり、シュートテクニックだったり、技術の部分は自分で高めることができるけど、チャンスを迎えられないストライカーはそこから上積みすることは相当難しい」。 続けて佐藤氏は、上田綺世を例に挙げてこう主張を続けた。 「上田綺世がコパ・アメリカに大学生で出た時に、あれだけチャンスを迎えて、あれだけ外して、(当時は)結構批判的な声もありましたけど、僕からすると、あれだけチャンスを迎えられるストライカーは、いいストライカーだなと思っていた。大橋選手はベルマーレでも試合に出ればチャンスは迎えていた。あとは決めるか、決めないかだけなので、十分ストライカーとして高いレベルでやれる選手だと見ていた」。 この言葉を受けて内田氏は、「今の言葉に結構、救われる選手は多いと思うけどな」と口にし、続けて「寿人さん、めちゃくちゃいい話するじゃないですか」とJリーグで数々の実績を残したストライカーの言葉に感銘を受けたようだ。 日本代表は11日(日本時間)、サウジアラビアを初めて敵地で下し、グループステージ3連勝を飾った。歴史的な勝利を飾った一戦で大橋に出番はなかったが、15日にホームで迎えるオーストラリア代表との一戦ではチャンスは訪れるか、注目したい。