有馬諒

今年も大学野球で活躍した多くの選手が、社会人野球の世界へと羽ばたく。その中でも今回は関西地区の大学から社会人野球に進んだ有望ルーキーを紹介していきたい。 【動画】大学入学当時の有馬諒や桃谷惟吹など逸材揃いの関西学生野球連盟を紹介 2年後のドラフト候補筆頭になりそうなのは、関西大からENEOSに加入した有馬 諒捕手だろう。近江（滋賀）時代から世代屈指の捕手として注目され、関西大では2年秋から正捕手に定着。ベストナインのタイトルを4度獲得し、昨年は侍ジャパン大学代表に選出された。 プロ志望届を提出したが、残念ながら指名はなく、一昨年の都市対抗野球を制したENEOSに入社。投手の良さを引き出すリードや高校、大学で主将を務めた統率力には定評がある。打撃やスローイングなど、技術面やフィジカル面で通用することが証明できれば、来年のドラフト指名も見えてくるだろう。 関西学生リーグの名選手が集ったのは日本生命。谷脇 弘起投手（那賀ー立命館大）、真野 凜風投手（天理ー同志社大）、水江 日々生投手（洛星ー京都大）、髙田 幸汰内野手（伊川谷北ー関西大）と4人が進むことになり、いずれも即戦力として期待できる選手だ。 谷脇は高校3年夏の和歌山大会で大会新記録となる66奪三振を記録。立命館大では4年秋にノーヒットノーランを達成した。大卒でのプロ入りとはならなかったが、最速151キロの直球と大きく曲がるスライダーのコンビネーションは、社会人の舞台でも大きな武器になりそうだ。 真野は天理（奈良）時代に軟式野球部に所属していた。同志社大で初めて硬式球を握ると、最速152キロの本格派右腕へと成長を遂げた。真野も谷脇同様、昨年プロ志望届を提出するも指名漏れとなり、社会人からのプロ入りを狙っている。 水江はカットボールを武器とする技巧派右腕。洛星（京都）時代には1年秋の京都府大会で8強入りを果たして、21世紀枠の近畿地区推薦校に選出された。京都大では1年秋からリーグ戦に登板。エースとしてチームを引っ張ってきた。 髙田は指定校推薦で関西大に入学。3年生から正遊撃手に定着すると、クリーンアップを任されるなど、攻守でチームに欠かせない選手に成長した。昨秋はケガで途中離脱して規定打席には満たなかったが、打率.435の高打率をマークしている。