【解説】トランプ氏の人事で波紋 自身の裁判と国際情勢への影響は?
小林国際部長 「そして、この人事を受けて動き出したのがハリス陣営です。『トランプ氏が復讐(ふくしゅう)と報復の計画を実行に移すのを阻止しなければならない』と支持者に対して、さっそく支援や寄付を呼びかけるメールを送っています。ゲーツ氏が司法長官に就くと、政敵であったバイデン政権の人々への復讐(ふくしゅう)も始まるとみられ、民主党側も身構えているということです」 鈴江キャスター 「司法長官以外にも、注目される人事はありますか?」
小林国際部長 「国務長官に正式に発表されたマルコ・ルビオ上院議員です。ルビオ氏は中国やイランへの強硬姿勢で知られ、ウクライナへの軍事支援には反対の立場で、ロシアに有利な形になったとしても停戦すべきだという主張の人物です。トランプ氏は声明で『敵対者には決して引き下がらない、恐れを知らない戦士だ』と評価しています」 鈴江キャスター 「国務長官と並んで、外交の要となる国防長官についてはどうでしょうか?」 鈴江キャスター 「国防長官にはピート・ヘグセス氏の起用をすでに発表しています。イラクやアフガニスタンでの従軍経験のある軍人出身で、その後、保守系のFOXニュースで8年間、司会者を務めた人物です。テレビが大好きなトランプ氏は、知名度の高いキャスターらを好む傾向があるとされ、言ってみれば非常にわかりやすい人事です」
小林国際部長 「一方でロイター通信によると、トランプ氏らは国防総省の幹部らを大量に解雇する計画を進めていて、すでに軍幹部の解雇者リストが作成されているといいます。国際情勢がこれだけ緊迫する中、アメリカの外交安全保障の舵取りがどうなるのか、注目していきたいと思います」