田中美久「同年代の俳優さんでは、芦田愛菜さんに憧れます」【今週のカバーガールの胸のウチ】
「そのときの“今”を形に残せるところが素敵だなって」
――“アイドル界のグラビアクイーン”と呼ばれる田中さんですが、グラビアという仕事のどんなところに魅力を感じていますか? 【写真を見る】す、すごい透明感…!田中美久 「冬らしい白トップスを着た写真が気に入ってます」 「そのときの“今”を形に残せるところが素敵だなって思います。昔の写真を見返すと、自分でも表情が変化しているなって感じます。たとえば’21年に出た1st写真集『1/2少女』での私は、当時20歳でまだHKT48にいたこともあって、フレッシュでアイドルっぽい表情だなあって思います。けれど、今年9月に出た2nd写真集『気ままに。』は、HKT48を卒業して周囲の環境も変わり、次のステップに進む“今”の私。吹っ切れた表情って言うんですかね。フレッシュさというよりは、少し洗練されたような印象があります」 ――2nd写真集はオーストラリアのバイロンベイとゴールドコーストで撮影したそうですね。 「プライベートも含めて初めてのオーストラリアでした。まず海外で撮影という時点でテンションが上がりましたね。というのも、私がグラビアの活動を増やした時期は、ちょうどコロナ禍と重なっていて、海外にはなかなか行けなかったんです。アイドル活動もあったので撮影は基本的に国内。博多から東京まで日帰りで撮影、というスケジュールも多かったです。だからこそ、グラビア撮影で海外に行けるということ自体が、私の中ではとても大きなことでした。『他の国にはこんな魅力があって、こんな写真が撮れるんだ!』みたいな発見をすることができて、とても嬉しかったです。オーストラリアでは雄大な自然や異国の街並みに囲まれて、とにかく開放感がすごかった。動物が大好きなので、コアラに触れたり、カンガルーのエサやりを体験できたのも嬉しかったですね」 ◆″非日常感″が新鮮 ――今回の撮り下ろしグラビアについて、見どころを教えてください。 「素敵な衣装ばかりでしたが、なかでも冬らしい白のトップスを着た写真が気に入っています。今回はファッション雑誌に載るようなオシャレな雰囲気の写真が多くて、『こういう撮影がしてみたかったんだよね~』とテンションが上がりました。いつもとはまた違った一面を見せることができたかな? 早くファンの方々に見ていただきたいって気持ちでいっぱいです」 ――映画『聖☆おにいさん』やNHK連続テレビ小説『おむすび』に出演されるなど俳優としても精力的に活動されています。演技の仕事にはどんな魅力を感じていますか? 「普段の自分とは違う性格の人を演じる″非日常感″が新鮮です。自分の役だけではなく共演者の方の役など、さまざまな感情に触れるのが楽しいですね。苦労してできた作品をたくさんの人に見てもらって、いろんな反応を耳にすると、やってよかったなあって思います。一度きりの人生だからこそ、さまざまな生き方を体験できる演技のお仕事はとっても魅力的だと思います」 ――生徒役で出演したドラマ『3年C組は不倫してます。』(日本テレビ系)では、細田善彦さん(36)が演じる高校教師との濃厚な不倫シーンがネット上で大きな話題になりましたね。 「細田さんや監督、スタッフと協力して頑張りました。せっかく演じるなら、佐々木真鈴というキャラクターの魅力をたくさんの人に届けたいという気持ちで頑張ったので、あのシーンがニュースになって、『作戦通りだぜ!』と心の中でガッツポーズを取りました(笑)」 ――撮影現場で「すごいな」と憧れを抱いた俳優さんはいますか? 「たくさんいらっしゃいますが、同年代では芦田愛菜さん(20)。昨年放送のドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)で共演したときに、その演技力に圧倒されました。 芦田さんは’11年放送のドラマ『マルモのおきて』(フジテレビ系)の頃から大ファンで、主題歌の『マル・マル・モリ・モリ!』は当時テレビの前で歌って踊っていました。そんな芦田さんと共演できたことは本当に嬉しかったですし、彼女がいかに努力家で特別な存在なのか、肌で感じることができました」 ――オフの日やスキマ時間はどのように過ごされていますか? 「家でゲームをしたり、観葉植物のお世話をしたりしていますが、秋冬の季節はもっぱら散歩ですね。夏と違って日焼けの心配もないので、時間を見つけては、金木犀(きんもくせい)の香りを感じながら知らない道を歩いたり、ふらっとカフェに立ち寄ったりしています。ロケ現場でもスキマ時間には散歩しています。先日、『週刊少年マガジン』のグラビア撮影で島根県の港町に行ったのですが、ノスタルジックな風景にほんのりと海の香りが漂っていて、すごく素敵な雰囲気でした」 ――今後はどんなお仕事をしていきたいですか? 「化粧品やジュエリーのCMなど、大人のブランドに携わる仕事に憧れています。将来はそういう仕事が似合う、品のある女性になりたいなって思います」 タナカ ミク 23歳 熊本県出身のタレント。HKT48の元メンバー。 ’14年3月、『桜、みんなで食べた』で初選抜入り。’23年の卒業後はグラビアアイドル、俳優として活動中。NHK朝ドラマ『おむすび』にも出演するなど活躍の場を広げている ◆最近のマイベスト「GAME」 「ぷよぷよ」 オフの日に3~4時間没頭しちゃうこともあります。初めてぷよぷよに触れたのは保育園の頃で、父がガラケーで遊んでいたのがきっかけでした。この秋Nintendo Switchを買ってからぷよぷよ熱が再燃! 上達し過ぎてしまったのか、HKT48時代の友達と対戦すると、私がボロ勝ちするので皆から「美久が強すぎてつまらない」って言われちゃうんですよね……(苦笑)。対戦相手募集中です! 『FRIDAY』2024年12月27日号より 取材・文:芳賀慧太郎
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