ソフトバンク小久保監督が浮かべた笑みは期待の表れ V奪取のキーマンに挙げる1人が今季初勝利
◆楽天1―6ソフトバンク(5日、楽天モバイル) シーズンが開幕して1週間が経過したわけだが、どのチームも先発投手は「中6日」調整が基本線なのだろう。5日のプロ野球はどの試合も、今季開幕投手を務めたエース級が登板していた。 ■「えーっ!ラブラブですやん」柳田が夫人と2ショット【写真】 そんな中、今季初登板だった唯一の先発が石川だった。2月の宮崎キャンプ中に右前腕の張りを訴えたことで大きく出遅れ、チーム7戦目にして巡ってきた今季初登板だったが、5回2安打1失点でしっかりと今季初白星を手にしてみせた。 本来の実力からすれば満足いく内容ではなかったかもしれないが、先発投手として最低限の仕事は果たした。「今季初登板で不安はあったけど、拓也(甲斐)とコミュニケーションを取りながら集中して投げられた。結果が出てよかった」。試合後は安堵(あんど)した表情を浮かべていた。 そんな右腕の姿に、小久保監督も少しは胸をなで下ろしたのではなかろうか。なぜなら「野球は投手」の信念を持つ指揮官がV奪取のキーマンに挙げていたのが、今季初登板で7回1失点の好投を見せた東浜と、この日プロ通算50勝も手にした石川だったからだ。 「50勝? まだまだ勝ってください」。試合後、石川に送ったゲキは小久保監督らしく辛口?交じりのものだったが、浮かべた笑みは期待の表れだったに違いない。チームにとっても意味ある1勝だ。(石田泰隆)
西日本新聞社