【速報】死刑判決を受けて京都アニメーション:八田社長がコメント「無念さはいささかも変わりません。心が痛むばかりです」
京都アニメーション放火殺人事件で、京都地裁は青葉真司被告に死刑判決を言い渡しました。判決を受けて、社員36人が犠牲となった京都アニメーションの八田英明社長がコメントを発表しました。 【独自入手】事件直後の京アニスタジオ内部の写真…1階は天井が抜け落ち鉄骨がむき出しに【写真を見る】
八田社長のコメント(全文)
「法の定めるところに従い、然るべき対応と判断をいただきました。長期に渡って重い責任とご負担を担っていただいた裁判員の方々、公正な捜査と関係者への行き届いた配慮に尽力いただきました検察・警察の皆さま、裁判官や書記官その他、裁判の実施に従事いただいたすべての皆さまに敬意を表します。」 「判決を経ても、無念さはいささかも変わりません。亡くなられた社員、被害に遭った社員、近しい方々の無念を思うと、心が痛むばかりです。彼ら彼女らが精魂込めた作品を大切に、そして今後も作品を作り続けていくことが、彼ら彼女たちの志を繋いでいくものと念願し、社員一同、日々努力をしてまいりました。」 「事件後、当社に加わった若人も少なくありません。これからも働く人を大切に、個々のスタッフが才能を発揮できることを心がけ、可能な限り、作品を作り続けていきたいと考えます。」
判決は「主文後回し」
25日、青葉被告は午前9時40分ごろ京都地裁に入りました。午前10時半に公判がはじまりましたが、短い弁論を経て一時休廷し、午前11時に言い渡しがはじまりました。 結論にあたる「主文」は後回しになりました。裁判長は「有罪判決ですが、主文は最後に告げます」と述べ、先に理由などを読み上げていきます。 裁判長は、判決理由を読み上げる中で争点となっている責任能力についてふれ、「犯行当時、被告人は心神喪失の状態でも、心神耗弱の状態でもなかった」と述べ、青葉被告に善悪を判断する責任能力があることを認めました。 裁判長は、青葉被告が「重度の妄想性障害」であったと認めましたが、その妄想が”犯行にどれだけ影響を与えたか”については、「妄想が犯行動機の形成には影響したものの、放火殺人という手段には影響していない」と指摘。 「放火殺人を選んだのは、青葉被告のこれまでの経験や知識、『やられたらやり返す』というパーソナリティーによるものだ」と述べました。 また、犯行については、「生活に困窮する中で、利益を得ている京アニに恨みを募らせ、放火殺人までしないと”盗用が終わらない”と考えて、犯行を決意、京都へ向かった」と認定しました。