【青葉賞】1番人気は複勝率90.0% 有力なのは2400m経験馬ウインマクシマム、ショウナンラプンタ
近年不振の大寒桜賞
明らかにダービーを意識した2頭のほかに、2000mのフリージア賞を勝ったマーシャルポイントも当然、狙いはダービー一本。ほかに重賞で敗れたトロヴァトーレ、パワーホール、コスモブッドレア、大寒桜賞を勝ったシュガークンなど、皐月賞組を除いたなかではベストに近い組み合わせになった。 前走クラス別では、まず前走GⅡ【2-1-0-15】勝率11.1%、複勝率16.7%、GⅢ【1-2-1-15】勝率5.3%、複勝率21.1%に注目。まずは皐月賞に向けた重賞に出走していた既成勢力に注目していこう。 好走馬を出したのは京都2歳Sを除き、3歳1~3月の重賞ばかり。特に関東の重賞が並ぶ。上記コスモブッドレア、パワーホールなどが合致する。重賞4着以内【2-3-1-9】、5着以下【1-0-0-21】。2頭ともこれをクリア。今度こそクラシック出走をつかんでほしい。 重賞組に対抗するのは前走1勝クラス【6-6-7-66】勝率7.1%、複勝率22.4%だろう。その距離別成績は2400m【4-2-3-16】勝率16.0%、複勝率36.0%が断然。早めに2400mを経験したアドバンテージは大きい。前走1勝クラス2400m1着は【4-1-3-8】勝率25.0%、複勝率50.0%。当然、ウインマクシマム、ショウナンラプンタは有力だ。 一方、2200mの大寒桜賞は【1-3-1-8】。19年1着リオンリオン以降、注目度が上昇したが、それ以降は【0-0-0-6】と結果を残せていない。キタサンブラックの弟シュガークンはチーム・キタサンブラックが手掛けており、がぜん注目を集めるだろうが、最近の傾向を踏まえるとそう飛びつけない。 ライタープロフィール 勝木 淳 競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースエキスパートを務める。新刊『キタサンブラック伝説 王道を駆け抜けたみんなの愛馬』(星海社新書)に寄稿。
勝木淳