日高山脈、国立公園指定を了承 国内最大、名称に「十勝」 環境省審議会
中央環境審議会(環境相の諮問機関)の自然環境部会は22日、北海道・日高山脈周辺地域について、現在の国定公園から国立公園に「格上げ」する答申案をまとめた。 【写真】日高山脈の一つ、幌尻岳の七ツ沼カール 名称は「日高山脈襟裳十勝国立公園」とし、23日にも伊藤信太郎環境相に答申、今夏に指定される見通し。指定は35カ所目で、陸域最大の国立公園となる。 名称を巡っては、「十勝」の地名を加えるよう求める地元自治体に対し、自然保護団体などが「観光利用が目的だ」として反対。2月の部会では、異例の多数決で地名の追加を了承していた。環境省は22日の部会で、地名追加の理由について「国立公園の保全管理は日高側・十勝側双方の協力によって成り立つものだ」などと説明した。