氷川きよしの「独立騒動&信仰宗教の告白」…それでもNHKが重宝し続ける「知られざる理由」
2年ぶりに「紅白」の舞台に立つ「氷川きよし」
'22年大みそかの「NHK紅白歌合戦」のパフォーマンスを最後に歌手活動を休止し、今夏の25周年コンサートで1年8カ月ぶりに活動を再開した歌手の氷川きよし(47歳)だが、今年の大みそかに2年ぶりとなる紅白のステージに立つ。 【写真】「綾瀬はるか」の「駆け落ち」はもう誰も止められない...? 2年前と同様、紅組、白組の枠を超えた特別企画での出演。発表時、氷川はNHKを通じて、《2年前、最後に出場させていただいた時、『また必ず帰ってきます』と言いましたが、『帰って来られないかも』と思っていたところがあったので本当にうれしいし、こうしてまた出場させていただけることはありがたいなと思っています》とコメントを発表した。 「氷川さんといえば、活動再開前の今年4月末、デビュー時より所属していた芸能事務所『長良プロダクション』を3月31日付で退社して独立したことを発表。前事務所と『Kiina』の商標登録を巡って揉め、改名の可能性もささやかれていたが氷川さんから歩み寄って和解。そのままの芸名で活動を続けることを決定したのです」(音楽担当記者) 再び紅白のステージに復帰できることで心が晴れたこともあってか、11月14日発売の雑誌『WORLD SEIKYO vol.5』(聖教新聞社刊)の記事『ありのままの私でいる「勇気」』というタイトルの8ページにわたるスペシャルインタビューで、氷川は創価学会を信仰していることを堂々とカミングアウト。
「信仰告白」でもNHKは重宝し続ける
同誌の発売の翌15日は、氷川が師として仰ぐ池田大作名誉会長(享年95)の一周忌。氷川は天国の池田氏、『これからも、いつも見守り続けてくださった先生への報恩感謝の心を忘れず、自分らしく歩んでいきます』と誓った。 「具体的な商品名や企業名を出すことがいまだにアウトのNHKだけに、氷川さんのような信仰のカミングアウトは本来なら眉をひそめられるはず。しかし、NHKは氷川さんを重宝し、26日には復帰後初のテレビ出演となる『NHK MUSIC SPECIAL 氷川きよし+KIINA.』が放送されます」(放送担当記者) もともと、紅白にはデビューの'00年から'22年まで23年連続で出場・出演している。NHKが氷川を重宝する理由は、過去に氷川が積み上げた数字のおかげだという。 「重宝する理由は紅白での歌手別視聴率です。氷川さんはデビュー2年目の01年に52.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)という今となっては脅威的な数字で歌手別トップを獲得しました。 以後、'22年まで8回のトップ10入りで、うち9回は40%超え。男性の演歌歌手では'00年以降、けん玉でギネス記録を狙い続けている三山ひろしさん(44歳)のみが2回トップ10に入りましたが、氷川さんには到底及びません。 ここ数年、若い視聴者層の取り込みを狙って、ネット上でバズった歌手やK-POP勢を数多く投入していますが、あまり効果はなし。2年ぶりの紅白でのステージとなる氷川さんには視聴率の"上積み"の多大なる期待がかかっています」(同前) 昨年の紅白の視聴率は前半が29.0%、後半が31.9%でともに歴代ワーストを記録。 氷川の復帰が多少なりとも視聴率回復に貢献するのかが注目される。
週刊現代(講談社・月曜・金曜発売)