能登に響く祭りばやし、復興願う 子ら練り歩き「ちょんこ山祭り」
能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県能登町宇出津地区で20日、人形などで飾り付けた山車を引いて、子どもたちが町を練り歩く「ちょんこ山祭り」が開かれた。復興への願いを込め、がれきやひび割れた道路が残る町中に祭りばやしと子どもらのにぎやかな声が響いた。 「やっしょ、やっしょ」。太鼓やかねの音に合わせ、紫色の法被を着た子どもたちが綱を引くと、重さ約50キロの山車がゴトゴトと音を立てて進んだ。ゆがんだ道路で一時立ち往生しながらも、ゆっくりと約3キロを歩いた。 地震後、宇出津地区では巨大な山車を引く「曳山祭」が取りやめに。子ども用の「ちょんこ山」を引く祭りは、時間を短縮し実施された。