団地の取り壊しで路頭に迷う猫、日に日に距離が縮まり、手に乗るようになった姿に感動
「野良時代のミケさん……。細いね」 そんなコメントが添えられた4枚の写真には、X(旧Twitter)ユーザー@M1M1x8x619eさんの愛猫「ミケ」ちゃん(取材時、4才)が、外で暮らしていたときの様子が写っています。コンクリートの上に座ったり、歩き回ったり、外での暮らしを耐え抜いていたミケちゃん。飼い主さんのコメントにもある通り、ほっそりとした体が目を引きます。 【写真】飼い主さんがミケちゃんを保護した団地の自転車置き場に掲示した張り紙 ミケちゃんと飼い主さんは、一体、どのようにして一緒に暮らすようになったのでしょうか? 保護当時から現在の様子まで、詳しいお話を伺いました。
団地の取り壊しが決まりミケちゃんを保護。住人へ報告する張り紙に添えられた言葉とは…?
ミケちゃんと飼い主さんが出会ったのは、飼い主さんの祖父母が暮らしていた団地でした。ミケちゃんは、その団地に住まう人たちからとてもかわいがられていました。ところが、しばらくすると団地が取り壊されることに……。そのため、飼い主さん夫婦は、熟慮の末、ミケちゃんを保護することにしました。 そうして、2023年の10月、ミケちゃんを保護。飼い主さん夫婦は、ミケちゃんをかわいがってくれていた団地の人たちが心配しないように、自転車置き場にミケちゃんの写真とともに保護したことを伝える張り紙をしたそうです。こうして、ミケちゃんと飼い主さん夫婦は、新たな生活を始めました。 飼い主さん: 「野良猫時代は、いつもビクビクしてまわりを警戒してましたが、うちに来てからはすごくかまってちゃんで、甘えん坊になりました。また、鳴き方がとても特徴的です。『わぉんわぉん、まぅまぅ~』と鳴きます(笑)」 ある日、飼い主さんが団地に残したミケちゃんに関する張り紙の裏にメッセージが書かれていました。それは、団地で暮らしている住人からのもの。ミケちゃんの行く末を案じていたこと、ミケちゃんと会えなくなって寂しい気持ちもあるもののかわいがってくれる家族と出会えたことを嬉しく思い、ミケちゃんを保護したことを報告した飼い主さんに対して感謝の気持ちが綴ってありました。 思いがけず、温かいメッセージを受け取った飼い主さんは胸に込み上げるものがあったといいます。5月20日、このことについて「ミケちゃんはみんなからかわいがられていたよね。生まれたときは、別の親猫が育ててくれたみたいやし、本当に運の良い子や」とその心境をXに綴っています。