大阪都構想巡る維公の交渉決裂 知事・市長のダブル選へ
大阪都構想巡る維公の交渉決裂 知事・市長のダブル選へ
大阪市を廃止して複数の特別区に再編する「大阪都構想」を議論する法定協議会が7日午後、大阪市役所で開かれた。11月の住民投票実施などを盛り込んだ日程案採決が行われ公明党が否決し、大阪維新の会と公明党の交渉は決裂した。大阪府の松井一郎知事(大阪維新の会代表)と大阪市の吉村洋文市長(同政調会長)は法定協終了後の囲み会見でともに「だまされた」と話し、知事と市長を入れ替える「クロス選」に臨むかどうかについては「明日の会見で次の進路を申し上げる」と述べた。 【動画】大阪・松井知事と吉村市長が法定協後に会見
知事「死んでも死にきれない」、市長「議会の壁にぶち当たった」
大阪維新の会はこれまで、都構想を決める住民投票を夏に行われる参院選と同日に行うことを目指していたが、過半数に達していたないため公明党に協力を求めていた。しかし、住民投票実施日程の確約を巡り、昨年末から対立が続いていた。 松井知事は報道陣の「このままでは終われないか」という問いに対し「死んでも死にきれません。だまされたままで」と述べた。 「統一選終了後の法定協の在り方についてどう思うか」との問いには「結果次第なんじゃないですか。僕らはもう一度民意を聞きたいということです」と答えた。 吉村市長も「議会の壁にぶち当たったと思います。議会の壁を乗り越えるということになれば、市民、府民の皆さんに真意を問うしかないんじゃないかなと思います。だまされたまま終わるのは絶対いやなんで」と話した。
また「民意を問う判断をした場合、新年度の予算編成はどう臨むのか」との問いに、松井知事は「明日会見しますけども、予算が仕上がる後に退職すればいいんじゃないですか。投げ出すんじゃなくて、最後まで予算の議決までしっかりやって。市議会、府議会の選挙もあっていちばん効率もいいし、無責任なことはしません」と述べた。 吉村市長は「現在の予算の日程をベースにすれば、市民、府民に必要な予算というのを編成して上程して、代表質問も受けて、質疑も大阪市議会は議会も終わりました。賛成か反対かは議会の権限で最終判断に来ていると思います。あとは議会の判断になる、そこまではやりましたし」と答えていた。