【阪神】佐藤輝明が昇格即チーム初安打 本塁ヘッドスライディングでの先制ホームに岡田彰布監督「集中してる」
◆日本生命セ・パ交流戦 阪神5―1西武(7日・甲子園) 負の流れが変わった。1軍に昇格した阪神・佐藤輝明内野手(25)が起爆剤と化した。0―0の2回。先頭で与座からチーム初安打となる中前打を放った。その後1死二、三塁となり、木浪の一ゴロで本塁にヘッドスライディング。「何とかセーフに、というところで。ああいう感じになりました」。泥臭く、必死に先制点をもぎ取った。 4回に2点目、6回には森下の一ゴロの間に6試合ぶりの3点目を奪取。さらに、近本の4番初打点となる2点三塁打で15試合ぶりの5点目を奪った。今季初の同一カード3連戦3連敗で貯金0になった前夜6日に「あしたから開幕するんやから」と強調していた岡田監督。一夜明け、練習前の異例の野手ミーティングで「今日から開幕のつもりで」と思いを伝え、低迷していた攻撃陣が奮起した。 5月14日以来、出場選手登録をされた佐藤輝は、その前に直接「(豊田)寛さんと起爆剤となってくれと言われました」と、指揮官から声をかけられていた。2軍17試合で6失策ながら、打率3割1分8厘、2本塁打、15打点。8試合連続安打で直近5試合は1打席目に快音を奏でており、この日も1打席目に打った。打撃不振、三塁守備でミスを連発していた4年目を、岡田監督は「それだけ集中してるということやろ。1打席目からヒットが出るということは」と褒めた。 “開幕戦”を快勝で飾り貯金1。8カードぶりに初戦を奪い、甲子園での連敗も6でストップ。「やる気満々」で5回には右前打を放ち、4度の三塁守備機会も失策ゼロだった佐藤輝は「やっぱり甲子園の歓声はすごいので、それを力に変えてプレーできました」と、黒土が付いたユニホームで汗を拭った。やっぱり、猛虎には必要な男だ。(中野 雄太)
報知新聞社