物価高に負けず「博多の台所」は活気 2024年の食品値上げは1万2520品目 2025年も4月までに6121品目
FBS福岡放送
2024年は27日を含めて残り5日となりました。値上げラッシュの一年でしたが、“博多の台所”は活気に包まれています。
■阿部まみアナウンサー 「こちらでは、年末年始に向けた食材が徐々にそろい始めていて、多くの人でにぎわっています。」 にぎわいを見せているのは、“博多の台所”として親しまれている福岡市中央区の柳橋連合市場です。 ■訪れた人 「(何を買った?)鏡餅ですね。今から準備するところで、きょう買い出しに来て。」 「鏡餅の飾りの干し柿。ことしは全員で15人集まる。」 市場では、食卓を飾る正月食材の取り扱いが28日以降、ピークを迎えます。 ■阿部アナウンサー 「お正月食材はどんなものがあるのでしょうか?」 ■船津商店・船津健一 社長 「ことしは冷凍のズワイガニ、タラバガニ、イクラ、数の子とか。」 正月に欠かせない食材の一つが「イクラ」です。 ■船津 社長 「約10年ぐらい前と比べたら、1.5倍にはなっていると思います。」 イクラは国内の秋サケが不漁だったため、国産品の取引価格が上がったことなどから、ことしは1パック500円値上げしました。数の子も、円安や輸送費の値上がりの影響で、100グラムあたり100円値上げせざるを得ませんでした。 そして、正月といえば。 ■阿部アナウンサー 「お正月に欠かせないお餅がずらりと並んでいます。餅作りが急ピッチで進んでいます。」 和菓子店では26日で菓子作りをいったんストップし、餅作りをするためのスタッフを2倍以上に増やして対応にあたっています。こちらの店でも頭を悩ませているのが物価高です。「令和の米騒動」とも呼ばれたコメ不足はモチ米にも影響し、2割弱の値上げに踏み切りました。 ■鮹松月・松尾信子さん 「価格は申し訳ないけれど値上がりしますが、品質は絶対落とさないというのが信条でやっています。」
2024年は、あらゆるモノの値段が上がりました。帝国データバンクは26日、2024年の食品の値上げが1万2520品目に上ったとの調査結果を発表しました。背景には、円安や人件費の上昇があるといいます。 食品の値上げは、2025年も続きます。すでに1月から4月までに、パンや飲料、冷凍食品など6121品目で値上げが決まっています。 ■買い物客 「値段は一緒だけれど、分量が少ないとかね。しょうがないね、時代がこんなふうになって全部のものが値上がりしているから。」