⚽2日決勝 藤枝東、光る勝負強さ/静岡学園、多彩な個人技【サッカー静岡県高校総体】
静岡県高校総体サッカーは2日、エコパスタジアムで男女決勝を行う。男子のカードは2年連続9度目の“夏の県王座”を狙う静岡学園と、6年ぶり14度目の全国総体出場を目指す藤枝東。高い個人技を持つ静岡学園に、藤枝東がパスワークで対抗できるか。お互い攻撃力に自信を持つ伝統校が激突する。 静岡学園は高校年代国内最高峰のプレミアリーグ西地区で下位に低迷するが、今季もタレントは豊富。今大会は2戦続けて3得点を挙げ、危なげなく勝ち上がってきた。攻撃陣は加藤、天野らドリブラーがそろい、2年生で10番のボランチ山県が試合をコントロールする。DFラインも矢沢がけがから復帰して安定感が増した。 対する藤枝東はプリンスリーグ東海で今季無敗で首位を走る。村上主将が守備陣を束ね、技術の高い柳川が中盤から精度の高いパスを出す。サイドハーフに入る2年生の泉はスピードがあり、決定力も持ち合わせる。創立100周年の節目に士気は高く、準々決勝、準決勝と続けてPK戦を制し、勝負強さを見せている。 注目はエース対決。静岡学園の大木と藤枝東の湯山は清水エスパルスの下部組織で2トップを組んだ間柄。裏抜けが得意な大木が「スピードは自分の方が上。強い気持ちでチームを勝たせたい」と意気込めば、得点嗅覚に優れた湯山も「ゴールへの推進力を出し、怖さを見せる。責任感を持ち、大一番で貢献したい」と誓う。
静岡新聞社