本当にできる?「路上喫煙禁止」 120カ所新設も「喫煙所足りない」と不満の声も 半年後に万博迫る
■来年4月から30平方メートル超の店舗で喫煙禁止 「売り上げにも影響」と不安の声
喫煙禁止の波は、居酒屋にも。 これまで大阪府では、客席が100平方メートル以下の店舗であれば、排気面などの条件を満たしたうえで喫煙ができたが、来年4月からは30平方メートルを超える店舗では原則喫煙禁止となる。 こちらの店舗も、喫煙禁止の対象になるそうで…。 客:店に行って吸えないのかってなると、ちょっと楽しみが半減ではないですけど、軽減されてしまうのはあります。 店側は、売り上げに影響が出るのでは、と不安の声を漏らす。 天満酒蔵 岡久美子店主:めちゃめちゃ困ります。30平方メートル以下の店に流れるというか、そっち選んじゃいますよね。今までタバコ吸ってる人が来られなくなると、売り上げにも影響すると思う。 喫煙者には厳しい、大阪のルール変更。万博にむけて、大阪は、世界に認められる街になることができるのだろうか。
■“屋内は全面禁煙”は世界の潮流 喫煙者への理解も同時に促進を
万博に向けて、大阪の街中での路上喫煙禁止の現状についてお伝えしたが、万博会場ではどうなっているのかというと、会場内の喫煙は全面禁止となっており、入場ゲート付近におよそ200平方メートルの喫煙所が設置される予定になっている。 一度入場した人は、会場の外に出て喫煙することを想定しているそうだが、喫煙者の方にとっては、ちょっとストレスが溜まるかもしれない。 ジャーナリスト 鈴木哲夫さん:1日60本吸ってました。狭心症になってやめたんですよ。それがきっかけだったから自分の意志で『やめよう』じゃないんですよ。だからちょっと僕だらしないんだけど、でもやめてみたらやっぱり分かるんだけど、受動喫煙とかで吸わない人にどれだけ迷惑かけたのかって僕は吸ってたから余計分かる。 受動喫煙対策も合わせて考えていかなければならない。 関西テレビ 加藤さゆり報道デスク:受動喫煙って、お子さんであるとか、お店だったら従業員の方が、意図しない受動になってしまうんです。そこを防ごうっていうことで、いま世界的にも、例えばお店の中だったら全面禁煙とか、建物の中の全面禁煙っていうのは、もう世界的な潮流になっています。 IOC(国際オリンピック委員会)の提唱してるのも、『スモークフリー』、タバコのないオリンピックを提唱していて、東京オリンピックでも屋内では全面禁煙になりました。日本でも受動喫煙対策として、改正健康増進法というのができて、それによって建物の中は基本的に規制対象になっています。加熱式タバコも含めて。 東京でも東京オリンピックの前に受動喫煙防止条例というのが成立してますし、実は大阪府も来年の4月に、府としての受動喫煙防止条例というのが施行されるので、やはりそういう潮流にはある中で、一方で喫煙者に対しての理解も同時に促進を進めていかないと、なかなか実態にはそぐわないのかなという懸念は残ります。 博覧会協会は、今後、喫煙のルールについて、ガイドラインを策定する予定だという。 (関西テレビ「newsランナー」2024年10月9日放送)
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