「新しいクラブを買うのはうまくなってからがいいよ」は無視していい! 後悔しない「購入のタイミング」とは?
「弘法は筆を選ばず」はゴルフにも当てはまる?
プロアマ問わず何万人ものゴルファーと接してくると、アマチュアが新たにクラブを購入する際に「外野」からの「クラブ購入はうまくなってから」や「ヘタは何を使っても一緒」といった言葉を耳にすることがあります。 【写真】マネをするのも立派な購入理由! 石川遼の最新14本をチェック(2024年6月) 日本には昔から「弘法筆を選ばず」という言葉があり、「何を使ってもうまく打てる」ぐらいの腕前であれば、あえてクラブを購入する必要はないと僕も思います。
新たなクラブ購入の必要性は、他人から承認してもらうものではなく「うまくいかない」または「もっとよくなるはず」と感じているから出てくるものです。 最新クラブの性能とは別に、実際にクラブ購入を経てショットはだけじゃなくスコアも大幅に改善したケースは無数にあります。 また「うまい人は何を使っても上手に打つ」というのも事実と少し異なります。ツアー会場に足を運び実際にプロとやり取りをしていると、「打てない」「気持ちよくない」というクラブが誰にでも必ず存在します。一方で古くて難しそうに見えても「打ちやすい」「手放せない」クラブも存在するのです。
「うまくなりたい」というモチベーションが購入タイミングを決める
アマチュアの中には、ゴルフショップやフィッティングスタジオなどで「もっとうまくなってから」といって、途中で帰されてしまった人もいるそうです。しかし周りからのクラブ購入の承認を取る必要はないと僕は考えています。
ベテランの中には実力に見合わないまま「憧れのプロモデル」を購入した人や、カッコいい見た目だけで「背伸び」してクラブを購入した人がたくさんいます。優勝プロの使用ギアをチェックして、マネして購入した人もいるはずです。 周りは「ヘタなのに」と思うかも知れませんが、クラブ購入をきっかけに一生懸命練習したり、自分のスイングを反省してレッスンに通ったりするなどの「未来の成否」は誰にも断言できません。 クラブスペックに見合う実力はあるに越したことはありません。しかし、ゴルフ歴が浅い人ほど上達の伸びしろはあるので、少しオーバースペックなクラブでも使いこなせる可能性もあるのです。