大阪桐蔭・西谷浩一監督「広島商の思いを持って準備」 センバツ
第94回選抜高校野球大会は26日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で予定されていた第8日の2回戦2試合が天候不良が予想されたため中止となり、27日に順延された。新型コロナウイルスの感染者が出た広島商の参加辞退で2回戦が不戦勝となった大阪桐蔭は、甲子園球場の室内練習場で2時間、体を動かした。練習後にオンライン記者会見に臨んだ西谷浩一監督のコメントは次の通り。 【過去には小芝風花さんも】歴代センバツ応援イメージキャラ ◇ (きょうはどんな練習を)広島商さんにとって大変なことが起きて動揺している。私たちは次もまた試合ができるので、広島商さんの思いを持って戦いたい。その準備のためにきょうは2時間しっかり練習した。 (広島商の荒谷忠勝監督からはどのような連絡があった)第一声は「ご迷惑をおかけして」ということを言ってもらった。自分のチームの対応で一番大変な時に「せっかく準備していただいたのにいい試合ができず申し訳ございません」と言っていただいた。私からは「選手皆さんの健康の回復を、一日でも早くよくなることをお祈りします」と伝えた。 (大阪桐蔭の選手にはどういうふうに声を掛けたのか)夕方の練習後に(参加辞退の)一報が入った。私からは夕食後に、広島商の監督さんからの言葉も含めて選手に伝えた。広島商の選手も一生懸命に準備してきたができなくなった。そういう思いを持って次もみんなで頑張っていこうと話した。 (不戦勝で監督としての甲子園での春夏通算勝利数が58勝となり、PL学園の中村順司元監督と並ぶ歴代2位となった)私の勝利数という感覚はあまりない。「58」という数字でいうと歴代のOBたちが積み重ねてくれた数字だと思うので感謝している。中村監督は大尊敬の監督さん。私が監督として対戦したことはないが、コーチの時に同じ大阪でどうやってPL学園を倒そうかとずっとやってきた。PL学園というチームも、中村監督も大きな目標だった。数字に並んだから監督としても並んだという気持ちは全くない。まだまだ足元にも及ばないが、いつか中村監督のような監督になりたいという気持ちは持っているので、もっともっと努力して近づきたい。 ◇全31試合をライブ中継 公式サイト「センバツLIVE!」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2022)では大会期間中、全31試合を動画中継します。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/hsb_spring/)でも展開します。